女優の高畑充希さんが主演するNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が25日、クランクアップを迎え、東京・渋谷の同局で会見が開かれた。この日、撮影された最後のシーンは54歳になった常子(高畑さん)が夢の中で父の竹蔵(西島秀俊さん)と“再会”を果たすという内容で、ドラマを手がける落合将チーフプロデューサー(CP)が竹蔵の再登場についての意図を説明した。
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落合CPは「(竹蔵が亡くなった)1週目を見終わって、なんらかの常子に対するねぎらいの言葉があったほうがいいねと、(脚本の)西田征史さんと話しまして。それでもう一度、夢の中で最後に常子に対して、締めるのは竹蔵しかできないと思った」と真意を明かした。
最後の撮影は、10月1日に放送される第156回の昭和49年、54歳になった常子が、夢の中で父の竹蔵と“再会”を果たし、「あなたの暮し出版」の中を案内。竹蔵が亡くなってからのこれまでの出来事を振り返り、常子が竹蔵にほめられて涙する……という内容だった。
会見には高畑さん、西島さんのほか、母・君子役の木村多江さん、小橋家の次女・鞠子役の相楽樹さん、三女・美子役の杉咲花さんらも出席。セレモニーでは高畑さんに花束が贈られ、記念のくす玉が割られた。
落合将CPは高畑さんについて「もともとタフ、とってもタフな娘さん。大変な撮影が続く中、焼き肉食べて、友達と会ったりしながら、本当に弱音を吐かなかったヒロインで、尊敬しています」とねぎらうと「もともとポテンシャルはある方で、唐沢寿明さんと渡り合って、引けをとらないヒロインはなかなかいないんじゃないかな」と感心しきりだった。
「とと姉ちゃん」は94作目の朝ドラで、生活総合誌「暮しの手帖」創業者の大橋鎮子の軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった常子が浜松から上京し、女性向けの雑誌を創刊。高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。NHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。全156回。最終回は10月1日に放送される。
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