女優の綾瀬はるかさんが主演するNHKのドラマ「精霊の守(も)り人」が19日にスタートする。「鹿の王」で第12回本屋大賞を受賞した上橋菜穂子さんの小説「守り人」シリーズ全巻を、3シーズンにわたって全22話で映像化する“大河ファンタジー”だ。実写化されるとは「つゆほども思っていなかった」という上橋さんに、綾瀬さんらキャストの印象やドラマへの思いを聞いた。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
「精霊の守り人」は、短槍(たんそう)使いの用心棒の女性・バルサと、異世界の水の精霊の卵を宿したため、命を狙われるようになった新ヨゴ皇国の皇子・チャグムとの冒険を描いており、ドラマは“大河ファンタジー”として、同局が大河ドラマで培ったノウハウと最新の映像技術を駆使し、全編4Kで制作される。
上橋さんは、登場人物の成長と変化がドラマの見どころの一つで「チャグムとバルサはもちろんのこと、さまざまな形、パターンの絆が描かれている」と話す。主人公の女用心棒・バルサ役の綾瀬さんについては「最初は『若いな』って思った」と明かしつつ、「ただチャグムをおんぶしたところから、どんどんとバルサになっていく。それは不思議。とても面白いと思った」と語る。
さらに、チャグムの母で妃の二ノ妃を演じる木村文乃さんと並び立つことによって、「まるで彫刻のような無骨な少年の感じが出てきて驚いた」と明かし、「あんなにキレイで、それでいて笑顔の時と男っぽい時の落差があって……。綾瀬さんという人は読めない役者さんですね。実際に演じることによってどんどん変わっていく方だなって」と感心していた。
一方、もう一人の主人公であるチャグム役の小林颯(かい)君については「いくつもの面があって、一筋縄じゃいかない子だなって思いました」と明かす。「怖いところ、気持ちが悪いところは本当に気持ちが悪い。精霊の卵を抱くところは周りの人たちから『怖い、気持ち悪い』って疎まれなくちゃいけないのに、なぜか『この子を守って、生かしてあげたい』と思える可愛らしさが、うまく出ています。今の子役は本当にうまいですね」と演技に舌を巻く。
さらに、バルサの子供時代を演じている子役の横溝菜帆ちゃん、少女時代を演じている注目の若手女優・清原果耶さんについても「本当に可愛いですよね。(役柄的に)かわいそうな部分もあるんですけど、吉川晃司さんが演じる“かっこいいジグロ”に守られていると思うと、うらやましく思ってしまって」と笑顔で話す。
主要キャストには東出昌大さんや林遣都さん、藤原竜也さんらも並んでいるが、上橋さんはいずれも原作のイメージからは「若い」としながら、「逆に若さが余裕になったかなって思っています」と楽しそうな表情。「ここからどう変化していくのか、原作のイメージとぴったしカンカンだと、動きようがないし、驚きようがないんですけど、どっちに振れるかはまた別の話なんですが、変わっていく感じがしていて、ワクワクしています」と期待を寄せていた。
最初の出版から20年がたち、「小学校の図書館で出会った人が立派な大人になって、今度はお子さんに読ませるような年ごろになって、世界中で読んでいただけるようにもなったが、アニメ化されても、実写化はつゆほども思っていなかった」と改めてしみじみと語る。今回のドラマ化については「シリーズ全巻とおっしゃってくれたから、ゴーを出した」といい、「こういった形でのテレビドラマを私は日本では見たことがない気がした。そんなものを見ることができるとしたら、一観客として見てみたいと思った」と明かす。
さらに、「さまざまな国に移動し、しかも一つの貫かれている物語って、世界のいろいろなドラマを好きで見てきた私でも、今は思いつかない。まさしく『大河』って言っていただいていいのかな」と内容に自信をのぞかせ、「とうとうと流れていく時の中で、人間はほんのひとしずくのような存在でしかありませんが、このドラマを全部見終わった時に、その中で泣いたり笑ったりすることこそが人間ということが皆さんの胸に迫ってくれたらうれしい。人が折れそうになった時に助けてくれる誰かがいて、血のつながりはなくとも助けようとする気持ち、そういうものといくつも出会えるし、それが重なった時にどんなハーモニーを奏でるのか、とても楽しみですね」と作品への強い思いを明かしていた。
大河ファンタジー「精霊の守り人」シーズン1は全4回。初回はNHK総合で19日午後9時に放送。
俳優の由美かおるさんが、5月20日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。青果店を営んでいた両親について語った。
俳優の生見愛瑠(ぬくみ・める)さん主演の連続ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」(TBS系、火曜午後10時)の第7話が5月21日に放送される。今作を手がける八木亜未プロデューサ…
川口春奈さん主演の連続ドラマ「9(ナイン)ボーダー」(TBS系、金曜午後10時)の第5話が5月17日に放送された。松下洸平さん演じるコウタロウについて、SNSで話題になった。
俳優の長谷川博己さんが主演を務めるTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」の第6話が5月19日に放送された。野村萬斎さん演じる東京地方検察庁検事正、伊…
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第36回が、5月20日に放送され、岡本玲さんが演じた満智のひょう変ぶりが視聴者の反響…