俳優の堺雅人さんが10日、東京・渋谷のNHKで行われた2016年放送のNHK大河ドラマ「真田丸(さなだまる)」の出演者発表会見に、この日出演が発表されたキャストと共に出席。主人公の真田信繁(幸村)を演じる堺さんは「真田家というのは全国では小さな小さな大名。中でも信繁というのは次男坊ですし、先頭になって引っ張るというよりは2番手、3番手、一番後ろの“殿(しんがり)”となって全体を見渡すような人物なんじゃないかと思っている」といい「真田丸という一艘(そう)の船に例えられていますが、クルクルと周りに翻弄(ほんろう)される一年になるんじゃないかと思っている。それがとても楽しみですが、自分のペースがつかめない状態」と心境を明かした。
ウナギノボリ
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会見では、大泉洋さんが信繁の兄・真田信幸(信之)、内野聖陽さんが信繁のライバルとなる徳川家康を演じることなどが発表された。堺さんは大泉さんのことを「後ろに付くのに、こんなに魅力的な方はいないと思っている」と語り、内野さんについて「(共演が)本当に本当に楽しみで、予想もしない家康になると思う。本当に尊敬する先輩です」と力を込めた。
また信繁の父・真田昌幸役を、1985~86年に同局で放送された時代劇「真田太平記」で真田幸村を演じた草刈正雄さんが演じることも明らかになった。会見に出席した草刈さんは「また真田の一族に入れていただけるということで、なんか縁を感じましたね。思い切り楽しみたい」と感慨深げに語っていた。
「真田丸」は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将・真田信繁(幸村)が主人公。信繁は、上杉景勝、豊臣秀吉の人質として暮らし、関ケ原の戦いで西軍につく。大坂の陣で砦(とりで)を作って徳川家康の軍と奮戦するも、夏の陣で戦死。勇猛果敢な戦いぶりから「日本一の兵」と称賛されたエピソードなどから人気の武将で、アニメやゲームのキャラクターにも採用されている。
ドラマは、脚本家で演出家の三谷幸喜さんが脚本を手がける。信州の小さな領主のもとに生まれた信繁が、家族と共に知恵と勇気と努力で戦国の世をサバイバルし、家族と育んだ愛を胸に大坂城へ向かう姿が描かれる。題名の「真田丸」は幸村が大坂の陣で築いた砦の名。戦国の荒波に立ち向かう真田家を一隻の船に例えているという。
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