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広瀬アリス:「マイハル」Pの想像を超えたコメディー芝居 「広瀬アリスじゃなければ成立しなかった」

連続ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」最終回の一場面(C)TBS

 俳優の広瀬アリスさん主演の火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」(TBS系、火曜午後10時)が、12月19日の放送で最終回を迎える。広瀬さん演じる30歳で大学生になった白玉佐弥子が、年下の大学生・小笠原拓(道枝駿佑さん)との恋や、勉強に奮闘する様子を描いてきた本作。表情豊かに演じる広瀬さんについて、SNSでは「コメディセンスすごすぎる」と絶賛の声が上がってきたが、ドラマを手がける塩村香里プロデューサーも「広瀬アリスさんじゃなければ成立しなかったドラマなんじゃないかと思います」と全幅の信頼を寄せる。最終回を前に、塩村さんに撮影を振り返ってもらった。

 ◇広瀬アリスの“全力のサービス精神”

 ドラマは、実写「ゆるキャン△」シリーズ(テレビ東京)などを手掛けた脚本家・北川亜矢子さんのオリジナル。第1話では、極めて質素な生活を送っていた佐弥子が、6万円以上入っていた財布をなくし、電子レンジや洗濯機が壊れる中、契約社員の仕事も来月で終了に。さらに、スマホまでなくしてしまい……と、度重なる不運に見舞われ、想像以上にどん底の30歳を迎える様子が描かれた。

 「北川さんの書く面白い本と、広瀬さんが全力のサービス精神を持って体当たりで演じていただいたというのを1話でやって、ものすごい化学反応が起きたなと。この先、恐れずにやっていこうと1話のときに覚悟が固まりました」と振り返る。

 第7話では、拓が、レセプションパーティーで、父親で建築界の世界的巨匠である真保誠(石丸幹二さん)と対面。二人が言い争いになってしまう中、佐弥子が「ちょっとおじさん、黙ってて!」「(親のすねを)かじられたいんかーい!」「いや、そういう問題じゃないから!」など、心の中でツッコミを入れる様子が描かれ、SNSでは「広瀬アリスの顔芸超面白い」と盛り上がった。

 そんな広瀬さんについて「想像を超えていた」と明かした塩村さんは、「本当に繊細なお芝居で、表情、セリフのトーンなど細かいお芝居がお上手です」と話す。

 ◇青春ラブコメディーの絶妙なバランスを実現

 第4話では、プールでじゃれ合っている中で、ふいに見つめ合った佐弥子と拓がどちらからともなくキス。第5話でも「俺、あの夜からずっと、佐弥子さんのことが好きだよ」と告白した拓が、佐弥子と何度もキス。ところが翌朝、一緒のベッドで眠る二人の姿を、沢島真凛(飯沼愛さん)が発見するという展開が待ち受けていた。

 「白玉佐弥子はそれで終わりでないと。ラブシーンや、独りで将来について悩むシリアスなシーンをしっかり演じてもらえるから、コメディーで振り切ってもバランスがとれる。青春ラブコメディーの絶妙なバランスが、広瀬さんだからこそできたんじゃないかと思います」と話す。

 撮影現場では、常に笑いが絶えなかった。広瀬さんは、「自分が緊張していると良くない空気になってしまうし、遠慮がある関係になってしまうとこのドラマが作れない」と話していて、現場での空気作りを心がけていたという。塩村さんは、「座長がみんなを愛してくださった。座長がそうなら、若い子達も『いくらでも姐(ねえ)さんについていきます!』という感じでした」と明かす。

 第9話で、別れてしまった佐弥子と拓。最終回では、拓と佐弥子が再会したその後が描かれる。塩村さんは、「二人らしいゴールを用意できたと思っています。佐弥子がこの4年で何を学んで、拓と出会って、どういう人間になって卒業していくのか。そこに拓がどう関わるのか楽しみにしていただけたら」と呼びかけた。

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