日本各地の人里離れた一軒家で暮らす人を追うバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。4月7日の放送では、前回(3月31日放送)に引き続き、徳島県南部にある一軒家で両親から受け継いだユズ畑を守り続ける男性の暮らしぶりに迫る。
ウナギノボリ
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62歳で定年退職した後に、自宅から90キロ離れた山奥の一軒家で⻑く一人暮らしをしている男性(71)。その生活は、ユズを育て、先祖代々の墓を守る、おだやかな暮らしぶりだ。
築150年の母屋には土間があり、そこにはかつて紙すき用に使用していたという貯水槽がある。「戦後はふすまなどにも使用する和紙がよく売れたんです」という男性。このあたりではミツマタなどの紙の材料になる木が自生しており、和紙作りが盛んだったと語る。そして、男性が見せてくれたのは、梅干しやハブ茶、干し柿、ユズを絞って作るユズ酢といった手仕事の数々。初めて見る手作りの工程を捜索隊は体験させてもらう。
そんな折、男性の妻(67)が90キロ離れた自宅からやって来た。普段は娘夫婦の孫の世話などをしているが、月に1、2度はこの一軒家へと訪れるのだという。妻は、カンパチをユズ酢に漬けこんで作る郷土料理のすしを捜索隊に振る舞う。
そして妻は「仕事をしていた頃から、土曜、日曜は徹夜をしてでも実家に帰っていましたので、この土地をとても大事にしていました。空き家にしてはいけないという思いがあると思いますし、今も頑張って守ってくれているのはうれしいことです」と夫への思いを口にする。捜索隊は、離れて暮らしていても揺らぐことのない夫婦愛の物語に聞き入る……。
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