ピアニストの清塚信也さんが、3月20日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。幼少期は、母親から毎朝5時にたたき起こされ“英才教育”を受けたという清塚さんが、当時について語った。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
昨年は全国47都道府県を回るツアーを開催し、7万人を動員した。演奏だけではなく、ユーモアあふれる話術も人気のピアニストだ。
女手一つで、自身と姉を育ててくれた母親について、「厳しかった以上に、母は一番のファンでいてくれた」と話した清塚さん。幼少期から「できるだけ寝るな」と力尽きるまで音楽の勉強をしたといい、「(母親は)漢字や計算は全部いらない、と。でも音楽の知識だけはたたき込んで」と振り返る。
また、母親からは「音楽は“戦い”。コンクールでライバルを蹴落としていけるように頑張りなさい」と言われていたことから、清塚さんは「音楽の『楽』は『楽しい』と書きますが、その意味とは思えなかった」と明かした。
母親のおかげでへこたれない性格になるなど、今につながったことはたくさんあった。「子供が“好き”というだけではできなかったな、という所まで引き上げてくれた。でも、“楽しみ”という点で音楽を勉強するというのも、私の次に渡す代からは教えてあげたいなという気もする。ただ怖いだけはなく……」と述べた。
清塚さんの2人の娘は、ピアノは「遊び程度」でやっている。「私は父親として、師弟関係というか、先生にはなれない、なりたくないところがありまして。うちの母親がものすごいスパルタの教育を私にしましたので、ああいうふうになれないなと。ああいうふうにならないとダメだとしたら、自分の子にはなりたくないという思いがあって」と話した。
バイオリンをやっていた姉と、清塚さんに厳しかった母親は、孫たちにはすごく甘いという。「子供はね、遊ばせて、伸び伸びと教育するのよ」と母親が言っていたことから、「私と姉にしたことはなんだったんだろう? って。(母親は)それは『ちょっと間違えた』と言っていました(笑い)」と話していた。
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