ゴールデンカムイ：映画の続編となるドラマシリーズ第1弾「北海道刺青囚人争奪編」　WOWOWで今秋放送・配信決定　キャラビジュアル、特報映像解禁

　野田サトルさんの人気マンガが原作でアニメもヒットした「ゴールデンカムイ」の映画の続編となるドラマシリーズ第1弾「連続ドラマW　ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」が今秋、WOWOWで放送・配信が決定したことが3月4日、明らかになった。同日、ドラマシリーズのキャラクタービジュアルと特報映像が解禁された。

ウナギノボリ

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　原作は、2014～22年に「週刊ヤングジャンプ」（集英社）で連載された同名マンガ。日露戦争終結直後の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーと、大自然の中で一癖も二癖もあるキャラクターたちによって繰り広げられるサバイバルバトルを描き、コミックス全31巻の累計発行部数は計2700万部超（2024年1月時点）を記録している。

　テレビアニメも人気で第1～4期までが放送されており、「最終章」の制作も発表されている。映画版は今年1月19日に全国393館（通常343館、IMAX50館）で公開されると、2月29日までに175万人を動員。興行収入は25億8000万円を突破している。

　ドラマシリーズ第1弾「北海道刺青囚人争奪編」は、金塊の在りかを示す暗号が刻まれた刺青（いれずみ）を背負った囚人狩りが本格化し、それぞれの過去や信念が解き明かされる。杉元役の山崎賢人（※1）さん、アシリパ（※2）役の山田杏奈さんのほか、眞栄田郷敦さん、矢本悠馬さん、工藤阿須加さん、栁俊太郎さん、大谷亮平さん、勝矢さん、木場勝己さん、大方斐紗子さん、井浦新さん、玉木宏さん、舘ひろしさんらメインキャラクターが全員が続投する。

　さらにドラマ版から新たにアシリパの最愛の父（アチャ）の友人で、ある重要なことを伝えるためにアシリパを探すアイヌの男、キロランケ役に池内博之さん。各地にあるアイヌの集落コタンを転々とし、“シラッキカムイ”と呼ばれるキツネの頭蓋骨を使った占いが得意でミステリアスなアイヌの女、インカラマッ（※3）役に高橋メアリージュンさん。杉元一行が札幌で訪れる「札幌世界ホテル」の若き女将で、絶世の美女でもある家永カノ役に桜井ユキさん。元はヤクザの一味だったが、土方と出会い、魅了される奥山夏太郎役に塩野瑛久さんらが加わる。

　スタッフは、制作プロダクションに「CREDEUS」、脚本は黒岩勉さん、音楽はやまだ豊さんに加えて出羽良彰さん、監督には映画版に続いて久保茂昭さんのほか、片桐健滋さん、落合賢さん、佐藤洋輔さんらが参加し、原作に最大限のリスペクトをささげ制作していく。

　今回解禁されたドラマシリーズのビジュアルは、主人公・杉元を中心に総勢17人の個性的なキャラクターが一堂に会した迫力ある画像に仕上がっている。ドラマから参加するキロランケ、インカラマッ、家永カノ、奥山夏太郎らの姿も確認できる。

　「最後に金塊を手にするのは、俺たちだ」という杉元のせりふから始まる特報映像は、各キャラクターたちが険しい表情でそれぞれ武器を構え、不穏な様子を見せる。「この時代、老いぼれを見たら、生き残りと思え！」と話す土方、「この刺青人皮争奪戦に大混乱を巻き起こすのだ！」と何かを企む鶴見、さらに刺青囚人たちの姿など原作の人気キャラクターたちが次々に登場する。

　ドラマの詳しいストーリーや登場する囚人たちなど未解禁のキャラクターは今後、随時発表される。また、ドラマシリーズの後、さらなる映画版も構想中とのことだ。

　ドラマシリーズのおもなスタッフ、キャストのコメントは以下の通り。

　◇プロデューサー・松橋真三さん（CREDEUS）のコメント

　おかげさまで、映画「ゴールデンカムイ」は人気漫画の実写化作品として多くの方にご評価をいただきました。WOWOWにこの原作の実写化に必要な制作資金を提供いただき、大迫力の映像・音響表現を実現するとともに、忠実に丁寧にストーリーを描くことが評価されていると思います。一方で、このペースじゃ映画何本作っても終わらないぞ！とご指摘を受けることもあります。

　しかし、ご安心ください。次は連続ドラマシリーズが始まります。

　時に映画で、時に連続ドラマで、「ゴールデンカムイ」にふさわしい表現を常に模索しながら、お客様が楽しめる最善の方法で制作に挑んでいく所存です。

　最後まで駆け抜けたい思いは常にお客様と一緒ですので、まだ加入されていない方も、WOWOWにご加入いただき、一緒に応援をよろしくお願いします！　そして、誰もやったことがない大きなチャレンジを応援してください。いつしか、これが実写化方法の最善の方法でスタンダードになる日が来ると信じて、駆け抜けたいと思います。

　◇プロデューサー・植田春菜さん（WOWOW）のコメント

　映画版のキャスト・スタッフはそのままに、連続ドラマとして続編の発表ができ、制作陣一同わくわくしております。野田先生のこの魅力的な原作を余すことなく実写化するには、映画の2時間だけにとどまらず、連続ドラマの形にして、なるべくたくさんの物語を盛り込みたいと考えてやってまいりました。映画版で心をつかまれた皆様にも、きっとこの連続ドラマには満足していただけると思います。

　ドラマ版では、杉元たちの旅も進み、皆の過去も明かされ、物語としても深まっていきます。それぞれのキャラクターも、さらに躍動します。そして、いよいよ囚人狩りも本格化。

　唯一無二の個性的なキャラクターたちがまた続々と現れますが、全俳優が熱量高くそれぞれの役を熱演しています。スタッフも、各エピソードをいかに表現できるか心血を注ぎました。それだけ俳優陣にとっても、スタッフにとっても、やりがいのある役どころや物語なのです。

　改めて、このような原作の実写化に取り組ませていただくことに畏（おそ）れをいだきつつ、引き続き精魂込めてお届けします。WOWOWでの放送・配信を楽しみにお待ちください。

　◇山崎賢人さん（杉元佐一役）のコメント

　映画のラストを見ていただいた方は分かるとは思いますが続編であるドラマをやっと解禁することができてうれしいです。映画と同じく杉元佐一を全力で演じました。相棒アシリパさんと出会い金塊争奪戦の旅はまだまだ続いていきます。新たな場所で新たなキャスト、囚人たちも出てきます。ドラマならではの描き方もありとても面白く仕上がっていると思います！！！　ドラマ版ゴールデンカムイにしかない世界観をぜひ楽しんでください！　放送までお楽しみに！

　◇山田杏奈さん（アシリパ役）のコメント

　映画に続く、より熱いストーリーと濃いキャラクターを丁寧に、そして大迫力で描いています。その中でいろいろなアシりパを演じることができとても楽しかったです。ゴールデンカムイらしさ満載のドラマになっていると思います！　あんなシーンもこんなシーンもしっかりやらせていただきました。皆さんに見ていただけるのが楽しみです。

　◇塩野瑛久さん（奥山夏太郎役）のコメント

　贅沢（ぜいたく）な時間を過ごさせてもらいました。原作にも、実写化という点においてもとても愛にあふれていた現場だったと思います。少しでも携われ光栄でした。壮大なスケール感と回を増すごとに加熱していく物語をぜひ体感してください。

　◇高橋メアリージュンさん（インカラマッ役）のコメント

　ゴールデンカムイの中で一番好きなキャラクター、インカラマッを演じさせていただけることになりとてもうれしく思います。怪しくもありピュアな彼女を真摯（しんし）に演じさせていただきました。アイヌ語の練習も頑張りました。すてきなシーンであふれてますが、まだまだ演じたい続きのシーンがあるので、最後まで皆さま応援よろしくお願いいたします。

　◇桜井ユキさん（家永カノ役）のコメント

　こんなにも多くの方に愛される「ゴールデンカムイ」の世界の一部を担わせていただけることが大変うれしく、光栄に思っております。家永カノというキャラクターの、表裏を含めたなんともいえないえぐみのある魅力をどうか損なわないようにと、愛を持って演じさせていただきました。たくさんの方々に見ていただけたらうれしいです。

　◇池内博之さん（キロランケ役）のコメント

　ゴールデンカムイという超人気作品に出演オファーをいただいた時は本当に驚きました。しかもキロランケというキーマンを自分が演じるとは。原作ファンの皆様の期待に応えられるよう、しっかりとキロランケを生きねばと思って演じさせていただきました。登場人物の再現性が高く、原作に忠実に作り上げたセットや、衣装、持ち道具も本当に素晴らしいです。ぜひ細かいところまでチェックしてください。

　◇玉木宏さん（鶴見篤四郎役）のコメント

　監督、スタッフ、キャストが、一丸となって撮影に臨みました。きっと楽しみにされているだろう、あのシーンも、このシーンも、しっかりとあります。映画のスケールさながらなドラマ版ゴールデンカムイを楽しみに待っていてください。

　 ◇舘ひろしさん（土方歳三役）のコメント

　有名な原作の映像化に参加させていただき、大変うれしい思いです。今作は、実は土方が生きていたら……という設定ですが、土方歳三は常々演じてみたいと思っていた人物でした。映画をご覧になった方は、この先の展開を予測しているのではないでしょうか。「ゴールデンカムイ」はこの後もドラマとなって続いていきます。土方とその一派の活躍にぜひご期待ください。

　※1：山崎賢人さんの「崎」は“たつさき”が正式表記。
　※2：アシリパの「リ」は小文字が正式表記。
　※3：インカラマッの「ラ」は小文字が正式表記。