芳根京子&江口のりこ:日本テレビ開局70年SPドラマでW主演 仲間由紀恵、木村佳乃と共演 オウム事件、秋葉原無差別殺傷事件…“報道の裏側”描く

3月5日放送の「テレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち~」に出演する(左から)木村佳乃さん、芳根京子さん、江口のりこさん、仲間由紀恵さん=日本テレビ提供
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3月5日放送の「テレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち~」に出演する(左から)木村佳乃さん、芳根京子さん、江口のりこさん、仲間由紀恵さん=日本テレビ提供

 芳根京子さん、江口のりこさんがダブル主演する日本テレビ開局70年スペシャルドラマテレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち~」が、3月5日午後8時~同10時54分に放送されることが分かった。日本テレビの報道記者たち80人の取材をもとに、さまざまなニュースの報道の裏側をドラマ化するもので、芳根さんと江口さんが同局の記者を演じる。2人の先輩記者役で、仲間由紀恵さん、木村佳乃さんも出演する。

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 ドラマは、日本テレビ報道局を舞台に、オウム真理教事件、秋葉原無差別殺傷事件、女子大学生殺人放火事件と時効撤廃、東日本大震災、新型コロナウイルス……などの大ニュースと、それらのニュースを伝えてきた報道記者たちの各世代ならではの悩みや、迷い、葛藤を描く。

 芳根さん演じるのは、コロナ禍直前の2019年に入社した和泉令。ジャーナリスト志望で、希望通り報道局に配属されたものの、「情報を抜いた・抜かれた」で一喜一憂する先輩たちの姿に疑問を抱く。

 江口さんが演じるのは、2003年入社の真野二葉。東京都内の事件・事故を取材する「警視庁記者クラブ」に配属され、秋葉原無差別殺傷事件などの現場に行く。遺族取材に心を痛めていた頃、ある未解決事件の被害者遺族と出会う。

 木村さんが演じるのは、1995年入社の平尾成美。事件取材の面白さにのめり込みスクープを連発し、日本テレビの女性初の警視庁キャップに。独身で、バリバリの仕事人生を送っているが、“ある事情”を抱えている。

 仲間さんが演じるのは、1981年入社の曽根昭子。女性初のテレビ報道記者となり、オウム真理教代表の麻原彰晃元死刑囚が逮捕される瞬間の中継を任されるまでに。恋人からのプロポーズも断り、仕事にまい進している。

 ダブル主演の一人、芳根さんは「(出演オファーをいただいて)『この企画、すごい』とシンプルに思いました。実際にあった事件とドラマがリンクし、当時のニュース映像が使われたりと、報道局の協力がないと成立しない、普通のドラマではないというのを台本からも感じとれて、とてもワクワクしました」とコメント。

 「仕事の向き合い方や先輩たちとの距離感、恋人との付き合い方など、コロナ禍直前の2019年に入社したZ世代ならではの悩みにぶつかる姿に、共感していただけることがある
かもしれません。同世代の方にもぜひ見ていただきたいですし、同じ世界線で生きていることを感じてもらえたらとてもうれしいです」とアピールした。

 小田玲奈プロデューサーは「お仕事ドラマが好きで『家売るオンナ』『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『知らなくていいコト』『ブラッシュアップライフ』……これまで担当したドラマはどれも登場する仕事を徹底的に取材して制作してきました。そんな中、開局70年企画として報道局を舞台にしたドラマを制作すると聞き、ぜひ参加したいと名乗りでました。現役で働いている方、過去に働いてきた方の取材を始めたのですが、出てくる報道記者たちのエピソードがどれも刺激的すぎて……。“あの事件の裏でそんな状況になっていたの? それはストーリーに描いていいの?”と思いながら制作しました」とコメント。

 続けて「ただ、自分が一番、取材中に心動かされたのは、その時代その時代、日テレで働いてきた先輩たちの“仕事への想(おも)い”です。結婚、出産、子育てをしながら、働くということ。先輩たちが切り開いた道があるから今の自分は『この仕事が、この人生が好きだ』と胸を張って言えるんだ、そんな想いを込めて作った、お仕事ドラマです。見ていただけたらうれしいです」と話した。

 ◇出演者コメント全文(敬称略)

 ▽芳根京子

 (出演オファーをいただいて)「この企画、すごい」とシンプルに思いました。実際にあった事件とドラマがリンクし、当時のニュース映像が使われたりと、報道局の協力がないと成立しない、普通のドラマではないというのを台本からも感じとれて、とてもワクワクしました。

 日本テレビさんの報道フロアで撮影をさせていただいたのですが、独特な空気感と緊張感があり、リアリティーがより伝わる作品に仕上がっていると思います。また、和泉を演じるにあたり、同世代の3人の記者の方にお話を伺い、それぞれのキャラクターの面白い部分や繊細な部分をいただいて、和泉令というキャラクターを作り上げました。

 仕事の向き合い方や先輩たちとの距離感、恋人との付き合い方など、コロナ禍直前の2019年に入社したZ世代ならではの悩みにぶつかる姿に、共感していただけることがあるかもしれません。同世代の方にも是非見ていただきたいですし、同じ世界線で生きていることを感じてもらえたらとてもうれしいです。

 ▽江口のりこ

 日本テレビ開局 70 年の記念ドラマという、お祭りのような作品に呼んでいただき、素直にうれしいと思いました。3時間もあるドラマで……長いなと(笑い)。すごいなと思いました。私が演じる真野のモデルの一人である方と実際にお会いさせていただいて、お会いする前までは報道記者はどういう仕事でどんな感じで働いているのかを聞こうと思っていたのですが、実際にお会いするとその記者の方がとてもすてきで、私自身その方にとても興味を持ちまして、どうしてテレビ報道記者を目指したのか、きっかけは何だったのかなど、お話しさせていただきました。

 具体的に記者はどういう持ち物を持っているか、実際に台本を照らし合わせて、分からないシーンの取材の仕組みなどを教えていただきました。私が最初に台本を読んだときに、報道フロアに速報として事件が入ってきて、その事件をニュース番組で放送するまでの流れを初めて知って、こういうことをするんだという驚きと発見があり、面白いと思いました。視聴者の方にもそこの部分をちゃんと伝えることができたらいいな、と思って演じました。

 ▽仲間由紀恵

 台本を読んだときに、世代をまたがって活躍する報道の女性記者たちに視点をおいたお話ということと実際の事件の映像を扱うということで、私も知らない世界の裏側ですのでどんな緊張感のある作品になるのか、とても面白そうだなと思いました。

 私が演じる曽根は、日本で初めて女性でテレビ報道記者になった方がモデルの一人になっていて、女性差別と闘いながら大ニュースの中継にも抜擢(ばってき)された女性です。報道記者は、事件現場で自分の集めてきた情報と考えで目の前にある事件を深掘りしていくたくましいお仕事だなと改めて思いました。危ない現場もあると思いますし、今の私から見ても女性で現場の第一線に行くという気力がどこから湧いてくるのか、どんな信念があるのかはすごく興味深かったです。

 曽根を演じるにあたって、過去のニュース映像を見て参考にさせていただきました。オウム真理教の事件は私も覚えていますし、当時大変だったこと、亡くなられた方も後遺症で苦しんでいる方もいらっしゃると思うと、過去の事件だったという風には思えなくて、そういった意味では役に気持ちを寄せやすかったです。

 ▽木村佳乃

 (出演オファーをいただいて)とても面白そうだと感じ、絶対にやらせていただきたいと思いました。元々ニュースを見るのが好きなので、今回お声がけいただき、大変うれしかったです。記者を演じると決まってからは、いつもと違う目線でニュースを見るようにして、自分なりに研究し撮影に挑みました。

 私が演じる平尾のモデルの一人である下川(美奈)さんのことは、昔から番組で拝見しており、実際にお会いしてお話を伺うこともできました。そこで、記者らしく見えるようなアドバイスをたくさんいただき、撮影の参考にさせていただきました。報道記者役は初めてですが、相手に何を伝えたいのか、どうやったら相手に伝わるか、意識して演じております。ぜひ放送を楽しみにしていてください。

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