趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第15週「ワテらはもう自由や」(第67~71回)が1月8~12日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。
ウナギノボリ
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「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
第67回は、終戦の日。スズ子(趣里さん)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子さん)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。そして、羽鳥善一(草なぎ剛さん)は上海で、日本に戻ることができるかどうかわからず不安にかられていた。公演が中止となったスズ子たちは、混み合う汽車に乗って東京へ戻ると、愛助(水上恒司さん)の病状も分からず、不安を抱えたまま自宅へ帰る。
同回の終盤で、羽鳥が楽譜を書いていると、男が押し入ってきた。その男は中国語で「羽鳥善一はお前か? 日本人だな?」と羽鳥に拳銃を向ける。羽鳥は中国語で「私はただの音楽家だ」と返すが、強引に腕を引っ張られ、部屋の外へ連れ出されてしまった。SNSでは「またエラいとこで終わったで。羽鳥先生ーーー」「やばい、羽鳥先生! 逃げて!」「上海の羽鳥さんが心配だ。どうか無事で!」といった声が上がった。
第68回は、戦争が終わって3カ月、混乱は続き、スズ子たちはいまだ公演ができずにいた。愛助の病状は落ち着き、大学に復学することにする。スズ子はお祝いをしようと、小夜(富田望生さん)とともに闇市に食料の調達に出かける。闇市で米兵に出くわした小夜は、カタコトの英語でチョコレートをもらうことに成功し、スズ子を驚かせる。そして、闇市で宝くじを見つけたスズ子は運試しに購入する。
終盤、楽団のマネジャー・山下(近藤芳正さん)がスズ子の自宅へやって来て、「日帝劇場再開だす! 公演の依頼来ました」とうれしい知らせを届ける。スズ子は2週間後に開催される茨田りつ子らスター歌手をそろえた歌謡ショーへの出演を快諾。愛助と山下と3人で抱き合い、劇場の再開を喜んだ。この展開に、SNSでは「劇場再開! やっと歌える!」「華やかな舞台が楽しみ」「希望の光が差してきてよかった」「スウィングの女王の復活だ!」などと歓喜の声が上がった。
第69回は、スズ子に久しぶりの公演依頼が来て、楽団員たちは曲順を話し合う。1曲目は戦争中には歌えなかった「ラッパと娘」。スズ子は本番に向けて、感覚を取り戻そうとするが、少し不安も抱えていた。一方、同じ公演に出演する茨田りつ子は、慰問先での出来事を忘れられず心に傷を負っていた。本番当日。まずはりつ子が、ステージへと歩みを進める。
ステージに立ったりつ子は、「このような日々がどこまでも続いていきますように」と話すと、自分の歌を聞いて飛び立っていった特攻隊員たちを思い、「別れのブルース」をフルコーラスで熱唱し涙を流した。りつ子のモデルは「ブルースの女王」といわれた歌手の淡谷のり子さん。菊地さんの魂のこもった歌声に、SNSでは「迫真の『別れのブルース』に圧倒されました」「まるで淡谷のり子さんが乗り移ったかのよう」などと称賛の声が上がっていた。
第70回は、りつ子の歌に続いて、ついにスズ子の出番がやって来る。スズ子は真っ赤なドレスをまといステージに登場。これまでたまり続けたうっぷんをすべて晴らすかのように、こん身のパフォーマンスを見せる。ステージ狭しと踊りながら歌うスズ子の「ラッパと娘」に、満員の会場は大盛り上がりとなる。客席には、上海から命からがら日本に戻ってきた羽鳥善一の姿があった。
“スウィングの女王”福来スズ子が完全復活した圧巻のステージに、SNSでは「今まで以上にパワーアップして、新時代の到来を観客に伝える熱い舞台だった」「スズ子の『自由に歌える喜び』がより深く伝わった」といった声が上がった。
また、羽鳥は終演後、りつ子とスズ子の楽屋を訪ね、「あの頃以上の素晴らしいステージだった」と2人のパフォーマンスを称賛した。上海から無事帰国した羽鳥に、SNSでは「ご無事でよかった。お帰りなさい」「羽鳥先生が物語をけん引してるキーマンだなー登場すると空気が変わるわ」といった声もあった。
第71回は、公演が再開して以来、スズ子たちに依頼が殺到し、毎日休みなくステージで歌う日々が続いていた。楽団員からは、予定が合わないという話や、遅刻や早退する者も出てくる。スズ子は楽団員の三谷(国木田かっぱさん)や四条(伊藤えん魔さん)が他の楽団のが助っ人をしていること、一井(陰山泰さん)と二村(えなりかずきさん)のもとにも別の楽団から引き抜きの話が来ていることを知る。付き人の小夜(富田望生さん)までも体調が悪いと早退する日が続いていたが、実は闇市で仲良くなった米兵・サム(ジャック・ケネディさん)と逢瀬(おうせ)を重ねていた。
そんなある日、スズ子は楽団員たちに、楽団の解散を告げる。スズ子は、戦中の苦しいときを共にしてくれたことに感謝しつつ、「もうみんな好きなときに好きな音楽で食べていける。ワテらはもう自由や!」と笑顔で楽団員たちに伝えた。
スズ子は小夜に「今後も付き合うてもらうつもりやから、またよろしく頼むな」と伝えるが、小夜は意を決した様子で「オレ、決めました。今日でスズ子さんの付き人やめます」といい、そのまま走り去った。
小夜が「やめる」と言い出す急展開に、SNSでは「小夜ちゃん、理由ぐらい言って!!」「どうなるの!?」「サムとアメリカ行っちゃうかな」「かなり心配」と困惑する声が続いた。
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