め組の大吾 救国のオレンジ:“リアル感”のあるアニメを 榎木淳弥、八代拓、佐倉綾音の起用理由

「め組の大吾 救国のオレンジ」の一場面(c)曽田正人・冨山玖呂・講談社/「め組の大吾 救国のオレンジ」製作委員会
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「め組の大吾 救国のオレンジ」の一場面(c)曽田正人・冨山玖呂・講談社/「め組の大吾 救国のオレンジ」製作委員会

 消防官の活躍を描く曽田正人さんの人気マンガ「め組の大吾」の新作が原作のテレビアニメ「め組の大吾 救国のオレンジ」(読売テレビ・日本テレビ系)が1月6日の放送から第2クールに突入する。読売テレビのウェブサイト「読みテレ」に、同作を手掛ける中田博也プロデューサーと宣伝プロデューサーの折原加奈さんのインタビューが公開された。

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 「め組の大吾 救国のオレンジ」は、2020年10月に「月刊少年マガジン」(講談社)で連載をスタート。「め組の大吾」の主人公・朝比奈大吾の魂を引き継ぐ若い3人の消防官の成長が描かれている。十朱大吾、斧田駿、中村雪の3人の消防官が、精鋭部隊である特別救助隊(通称オレンジ)の隊員を目指す。読売テレビ・日本テレビ系で毎週土曜午後5時半に放送中。

 宣伝プロデューサーの折原さんは同作の魅力を「大吾、駿、雪、それぞれが身体的、精神的にも驚くべき才能と能力を持つ人たちですが、物語の中で見せる心の機微はとても人間くさい。『こんな人いないけど、いそうだな』が、見る者の心の中にある正義感や使命感、勇気に火をつける作品だと思います。困難や難しさに直面することの多い時代になりました。アニメやストーリーコンテンツをご覧いただいている視聴者の方々も、それぞれの場所で困難や試練に立ち向かっていらっしゃるのだと思います。『め組の大吾 救国のオレンジ』は、魔法や特殊能力を使わなくても、等身大の人間として、人間には困難に立ち向かい乗り越えられる力があるのだと感じさせてくれるアニメなので、今の時代に、土曜日の午後5時半にお届けする意味がある作品だと信じています」とコメント。

 中田プロデューサーはアニメ化の経緯を「おそらくほとんどの人が、この原作を読んだ時に、アニメ化ではなく実写化を思い浮かべると思います。その“リアル感”が僕の中では一つのポイントでした。ファンタジーではない、“リアル感”のあるアニメ作品って少ないので、視聴者的には新鮮に感じてもらえるだろうなと。“リアル”ではなく、“リアル感”というのが大事で、この原作は、しっかりとした取材と根拠を基にリアルに作られているのですが、フィクションの部分も含まれている作品です。この、フィクション具合も含めた“リアル感”を表現するのは、映像演出の自由度の高いアニメの方が向いているな、と」と説明。

 十朱大吾役の榎木淳弥さん、斧田駿役の八代拓さん、中村雪役の佐倉綾音さんら豪華声優陣の出演も話題になっている。

 「榎木淳弥さんは、アニメっぽくないリアルな演技をする方だなという印象が元々あったのですが、実際にお仕事をしてみて、災害現場でのシーンの生っぽさはさすがだなと。八代さんは今回演じていただいた斧田駿というキャラクターの屈託のなさ、真っすぐさを表現していただける方だなと。佐倉さんはキャラクター性は全く違うのですが、『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子という役を、ヒロインではなくヒーローとして演じているなと感じて、今回の女性消防官の雪に中身から入っていける人だと思いました」

 収録で特に印象的なシーンについて「第11、12話の道路陥没のシーンは印象的です。土砂をすくいながらの救出シーンなのですが、榎木さん、八代さんが息芝居をずっとされていて、本当に過呼吸になってしまうくらいの緊張感がありました。朝イチの収録だったので、二人があとの仕事に影響がなかったらいいなと思っていました」と話している。

 特に注目してほしいシーンとして「災害現場での救助シーンはもちろんなのですが、大吾が徐々に心を開いていく、成長していくところに注目してほしいです。過去にいろいろとあり、他人との距離感があまり分かっておらず不器用な大吾が、駿や雪、仲間たちとの関係の中で、少しずつ成長していっています」と挙げ、第2クールの放送に向けて「特殊部隊である“め組”とは一体なんなのか。1話冒頭で描かれた、あの状況はなんだったのか。2クール目で少しずつ明らかになっていきます!」と語っている。

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