どうする家康:大竹しのぶ、“せりふなし”の芝居満喫「すごく面白い」 松本潤から「自由にやっちゃって」 最後は「ガッカリ顔」意識

大河ドラマ「どうする家康」で大蔵卿局を演じた大竹しのぶさん (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」で大蔵卿局を演じた大竹しのぶさん (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第47回「乱世の亡霊」が、12月10日に放送され、大竹しのぶさんが、大野治長(玉山鉄二さん)の母・大蔵卿局役でサプライズ出演した。大蔵卿局は、大坂冬の陣の和睦交渉シーンに登場し、一言も発さなかったが、大竹さんは「せりふがないお芝居というのは、すごく面白いですね」と話している。

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 大竹さん演じる大蔵卿局は、茶々(北川景子さん)の乳母。秀吉(ムロツヨシさん)亡きあと、大坂城に入った家康(松本さん)から息子の大野治長ともども追放され、家康に恨みを持つ。

 第47回では、茶々の妹・初(鈴木杏さん)と阿茶(松本若菜さん)による、大坂冬の陣の和睦交渉に、豊臣方の交渉役の一人として立ち会った。

 「せりふがないからこそ、あまりやりすぎず、くさくならないようやりたいなというのもありますし、私が出ている前のシーンからの流れと、その次のシーンへの流れも考えて、お芝居を作れればいいなと。監督から、それほど細かいリクエストはなかったのですが、『最後のほう、ガッカリ……みたいな表情を出してください』と言われたので、そこは意識しました」と振り返る。

 大竹さんは今回のサプライズ出演について、「去年の大みそか、(松本)潤君が『紅白歌合戦』に出演する直前に、私のラジオ番組(ラジオ1『大竹しのぶのスピーカーズコーナー』)に出てくれたんです。その時、皆さんより一足先にドラマのDVDをもらって第1回を見たのですが、彼がこの大河ドラマの主役を演じるにあたって、相当な覚悟を持ってチャレンジしているっていうのがわかったので、ぜひ応援したいな、私にできることはあるかな、と考えていたんです。ですから、こうしてお声がけいただいて、潤君が一生懸命取り組んでいる作品に出られることを、友人としてとてもうれしく思いました」と話した。

 また、松本さんからは「せりふがある役でもないですし、ワンシーンだけの役なんですけれども、『自由にやっちゃってください』みたいなことは言われましたね」と明かす大竹さんは、「私は作品作りの最後のほんのひとときに関わっただけですが、スタッフ、キャストの皆さんが1年半、本当に頑張って、闘って、つくり上げてきた作品だと思います。それが報われるのは、やっぱり見てくださる方がいてこそ。私たち俳優もスタッフも、視聴者の皆さんがいてこそ成り立つものだと思います。私が言うのもおこがましいのですが、この1年、ご視聴くださいまして、ありがとうございます。そして、お疲れ様でした!」と思いを語った。

 「どうする家康」は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く。ドラマは残り1回で、12月17日に最終回を迎える。

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