松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)で、歌舞伎俳優の中村七之助さんが演じ、話題の石田三成。10月22日に放送された第40回「天下人家康」では、太閤(秀吉、ムロツヨシさん)への忠義を誰よりも重んじる三成が、人として“青さ”を露呈する形に。そんな三成を好演している七之助さんより前に、大河ドラマの中で石田三成として生きた名優たちを紹介する。
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1963年に始まり長い歴史を誇る大河ドラマで、最初に石田三成が登場したのは、1965年の「太閤記」。このときは、当時はまだ大学生だった石坂浩二さんが抜てきされた。
大河ドラマの初代“三成俳優”が石坂さんならば、二代目は、1971年の「春の坂道」の中村敦夫さんだ。同作は初めて「関ヶ原」が描かれた大河ドラマだという。その後は1978年の「黄金の日日」で近藤正臣さん、1981年の「おんな太閤記」で宅麻伸さん、1983年の「徳川家康」で鹿賀丈史さん、1987年の「独眼竜政宗」で奥田瑛二さんが“三成俳優”として大河ドラマの歴史に名を刻んだ。
平成以降の大河ドラマに目を向けると、伊武雅刀さん(1989年「春日局」)、真田広之さん(1996年「秀吉」)、江守徹さん(2000年の「葵徳川三代」)、原田龍二さん(2002年「利家とまつ」)、中村橋之助(現・中村芝翫)さん(2006年「功名が辻」)、小栗旬さん(2009年「天地人」)、萩原聖人さん(2011年「江~姫たちの戦国~」)といったバラエティーに富む名前が並ぶ。
なお、小栗さんは「秀吉」で三成の少年時代を演じていて、13年ぶりの“再演”となった。
2014年の「軍師官兵衛」では田中圭さんが三成に扮(ふん)したが、主役の黒田官兵衛(岡田准一さん)を激しく敵視する、ダークで悪い三成像を作り上げた。
そして、まだまだ視聴者の記憶に新しいのが、2016年の「真田丸」の山本耕史さん。クールではあるが熱い思いを秘めている三成として人気を博した。また、ストレスがたまると腹痛を起こす姿に加え、山本さんが肉体美をさらす“脱衣シーン”も注目を集め、「脱ぐと意外にムキムキだった三成」として、大河ファンの胸に刻み込まれた。
話を「どうする家康」に戻すと、七之助さん演じる三成は、豊臣政権の実務を一手に担う、才気あふれる最高の頭脳の持ち主。家康(松本さん)もその才能に惚れこむが、秀吉亡き後、2人は対立。激しい前哨戦の末、関ヶ原での大一番に臨むことになるという。
第40回「天下人家康」では、人の心が分からず、自分のことを「間違っている」と認められない“青さ”が結果として三成を追い詰めたが、10月29日放送の第41回の副題は「逆襲の三成」。ここから関ヶ原まで、どう家康と渡り合っていくのか。そんな三成を七之助さんがどう体現するのか。引き続き注目だ。
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