どうする家康:“大鼠”松本まりかクランクアップで心境 “半蔵”山田孝之は「何より人としての信頼感は絶大」

大河ドラマ「どうする家康」で大鼠を演じた松本まりかさん (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」で大鼠を演じた松本まりかさん (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)で、大鼠を演じる松本まりかさんが、クランクアップを迎えたときの心境を明かした。「実は『明日クランクアップです』と昨夜に突然言われたんです。今だに実感が湧きません(笑い)」と告白。「オリジナルキャラクターとして、作品の大事なシーンに立ち合わせていただき、役者さんたちのすごさをまざまざと体感できる有意義な時間を過ごせました。1年間同じ役を演じるということもなかなかないですし、やっぱりもっと居たかったですね」と笑顔で振り返った。

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 大鼠として“バディー”を組んだ服部半蔵役の山田孝之さんとについては「23年前、中学生の頃、出会っているというのもありますが、何より人としての信頼感は絶大なるものがあります」と話す。

 そんな山田さんとは、これまで決して共演が多かったわけではなく、長期間にわたっての撮影は今回が初めてとなった。

 「一緒にやってみると、やはりすごいなと思います。芝居をする中で、彼の感性、感覚、面白さ、ユニークさ、発想には、静かに刺激を受けていました。半蔵と大鼠は似ている部分もあれば、ボケとツッコミ、凸と凹のような相反する面もあるので、山田孝之という人が演じる半蔵に対して、大鼠はどういうスタンスでいたら面白いか……というのを考えながらやっていました」

 大鼠と半蔵とのシーンで特に印象に残っているのは、第6回「続・瀬名奪還作戦」での一コマ。半蔵が「服部党は改めて殿のお抱えとなった」と伝えにやってくるが、服部党のみんなは半蔵の話を全く聞かず、おにぎりに夢中になっているというシーンだ。

 「クランクインの日に撮影した記憶があります。監督が近付いてきて、こそっと『アドリブを入れて』『半蔵のお尻を叩いてみて』と(笑い)。本人には内緒で、タイミングをはかって本番でバーンとお尻を叩いてみたのですが、さすが、半蔵としてすごく面白く返してくれました。突然だったので(山田さんは)びっくりしたとは思いますが、その後、本人には特に『怒った?』とも聞いてないです(笑い)」

 改めて「撮影初日ということもあり、大鼠をこれからどうつくっていこうかと悩んでいましたが、あのシーンで皆さんが2人の関係の面白さを見つけてくださった感じがします。半蔵と大鼠の関係性は、あそこから広がっていったんじゃないでしょうか」と振り返った。

 「どうする家康」は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く。

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