梶原しげる:アルツハイマー病を初告白「本当にショックでした」 昨年7月から自覚症状 「徹子の部屋」で

9月5日放送の「徹子の部屋」に出演した梶原しげるさん=テレビ朝日提供
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9月5日放送の「徹子の部屋」に出演した梶原しげるさん=テレビ朝日提供

 フリーアナウンサーの梶原しげるさんが、9月5日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。アルツハイマー病を患っていることを初めて告白した。

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 今年でアナウンサー歴50年を迎えた梶原さん。黒柳さんが「番組で初公表したいことがあるというお話だったんですけども」と話を振ると「アルツハイマーと診断されまして。今年早々になんかちょっと変だなと思ったので、専門医のところに訪ねたところ、これはアルツハイマーの病であるということを言われました」と告白。

 友人たちに明かしたところ「俺もそうだよ」という反応があり、公表しようと思うきっかけになった。「自分が思っていた以上にまれなことではなかったと実感しましてね。むしろ互いに情報交換してアルツハイマーで生きていこう、というような感じで今日まで来ています」とほほ笑んだ。

 はっきりと症状が出たのは、昨年の7月頃だった。黒柳さんが「よく行く現場なのに道が分からなくなって、マネジャーに電話をなさったとか?」と尋ねると「本当にショックでしたね」と振り返った。

 周囲は梶原さんの変化に気付いていたといい「知らないのは私だけ。周りはみんな『ちょっと最近おかしいよね』とか、いろんなところでありましたね」と明かした。

 ある時、妻から「なんで時計二つしてるの?」と聞かれた。梶原さんを気遣った妻は「最新のスタイルなのね」と声をかけてくれたが、梶原さんは「私は全然そんな気はなく、時計を二つしてたんです。だから、いろんなところに兆候はあったんですよね」と回顧した。

 旅行先のホテルに帰れなくなったこともあった。「夜はみんなで宴会をやって、ちょっと一人で(福岡県福岡市の)中州の街を歩こうかなと思ってたんですけど、帰れなくなっちゃったんですよね」と明かした。ホテルの名前も覚えていなかったため、最終的には東京にいるマネジャーに電話をして助けてもらった。さらには、飲み屋でお釣りの計算ができなくなったこともあったという。

 最近の症状は「相当深刻になってきました」と梶原さん。銀行で通帳に記帳した際に、通帳を忘れて帰宅してしまったことが3回もあった。妻からは「絶対に通帳なんて持っちゃいけない」と言われ、それ以降、通帳を持ち歩かなくなったという。

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