俳優の寺田心さんが、劇場版アニメ「屋根裏のラジャー」(百瀬義行監督、12月15日公開)で、主人公の少年・ラジャーの声優を務めることが分かった。寺田さんは、洋画の日本語吹き替えを担当したことはあるが、劇場版アニメの声優を務めるのは初めてで、少女アマンダの想像から生まれた“誰にも見えない”少年・ラジャーを演じる。現在15歳の寺田さんは、変声期に入る直前に収録を実施したという。帝国ホテル(東京都千代田区)で8月21日に開催された同作の製作報告会見で発表された。
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会見に登場した寺田さんは、オーディションでラジャー役を射止めたといい、「ほかの誰かではなく僕自身が絶対に演じたいと思っていて、決まった時はうれしくて、男なんですけど、泣いちゃうぐらいうれしかったですね」と出演の喜びを語った。会見では、同作のPVが流れ、寺田さんが演じるラジャーのせりふも流れた。PVを見た寺田さんは、収録が自身の声変わり前に行われたこともあり、「なんか声が違うなと、声変わりしているなと」と自身の声を聞いて驚いている様子だった。
寺田さんのほか、鈴木梨央さん、安藤サクラさん、仲里依紗さん、山田孝之さん、高畑淳子さん、イッセー尾形さんが声優として出演することも発表された。鈴木さんがラジャーを生み出した少女アマンダ、安藤さんがアマンダの母・リジー、仲さんがイマジナリの町でラジャーが出会う少女・エミリ、山田さんが怪しげな猫・ジンザン、高畑さんがアマンダの祖母・ダウンビートおばあちゃん、イッセー尾形さんが謎の男、ミスター・バンティングをそれぞれ演じる。
「屋根裏のラジャー」は、劇場版アニメ「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督)などで知られるスタジオポノックの長編アニメ最新作。英作家のA・F・ハロルドさんの児童文学「The Imaginary」が原作で、少女の想像から生まれたイマジナリと呼ばれる“誰にも見えない少年”ラジャーと仲間たちが、愛する人と家族を救うために冒険を繰り広げる。
「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などのスタジオジブリ作品に携わり、劇場版アニメ「二ノ国」を手がけた百瀬さんが監督を務める。
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