転職の魔王様:「人は合わない仕事をしていると、肉体的にも精神的にも殺される」 “来栖”成田凌の言葉に「刺さる」の声続々

連続ドラマ「転職の魔王様」第5話の一場面=カンテレ提供
1 / 1
連続ドラマ「転職の魔王様」第5話の一場面=カンテレ提供

 俳優の成田凌さん主演の連続ドラマ「転職の魔王様」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)の第5話が8月14日、放送された。同話では、成田さん演じる毒舌だが敏腕なキャリアアドバイザーの来栖嵐が自身の過去の事故について明かすシーンが描かれ、その中で語った仕事についての考え方にSNSで共感の声が集まった。

ウナギノボリ

 額賀澪さんの同名小説(PHP研究所)が原作の“転職”爽快エンターテインメント。毒舌な敏腕キャリアアドバイザーの来栖が、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣(しんらつ)な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる姿を描く。

 第5話では、キャリアドバイザーの試用期間が終わろうとしていた未谷千晴(小芝風花さん)は、「シェパードキャリア」社長の落合洋子(石田ゆり子さん)から求職者の戸松卓郎(葉山奨之さん)を1人で担当するように言われる。戸松は28歳で既に三つの会社を退職していた。千晴は来栖嵐(成田さん)の支えがないことに不安をおぼえながらも面談に臨むが、戸松はどこか投げやりだった。

 千晴は、上司とうまくいかなかったという戸松の退職理由を聞き、そこに一筋の光を見いだそうとするが、戸松は転職経験をポジティブに捉えるどころか、「仕事に変な夢とか持ってない」と冷めた様子。困った千晴が来栖に相談すると、来栖は「手を貸すことはできない」と珍しく感情的な態度を見せる。

 後日、千晴が紹介した会社の面接を受ける戸松だが、ネガティブな言動と自己肯定感の低さが目立ち、不採用に。戸松が自ら成功や幸せから遠ざかろうとしているように感じた千晴は、その理由を教えてほしいと頼むも、その声は戸松の心には届かない。すると、そこへ来栖が通りかかり、戸松は「どうして、あんたがここにいるんだ」と動揺する。実は2人は顔見知りで、何やらワケありのようだった。

 実は戸松は、かつて来栖を車でひいてしまう事故を起こした加害者の婚約者だった。サービス残業で睡眠不足になっていたことが原因で事故を起こしてしまった戸松の婚約者は、来栖をひいた後、病院で死んでいたのだった。投げやりになっていた戸松は「シェパードキャリア」を退会すると千晴に告げるが、千晴はあきらめず、戸松の自宅を訪問して説得する。そこへ来栖が現れ、戸松の婚約者が来栖をひく瞬間まで「逃げて!」と叫んでいたことなどを伝える……と展開した。

 同話では、戸松の婚約者と、劣悪な労働環境によって起きてしまった事故について来栖が思いを明かし、「人は、自分に合わない仕事をしていると人を殺しかねない」「人は、合わない仕事をしていると、肉体的にも精神的にも殺されるんです」と言う姿が描かれ、SNSでは「すごく刺さりました」「魔王様の言葉が刺さった。まさにその通りだ」「身体を壊してしまっては元も子もないんだよね」「名言いただきました」「もっと早くにこのドラマに出会っていたかった」と共感する声が続々とあがっていた。

テレビ 最新記事