どうする家康:酒向芳「特別なことせず」臨んだ明智光秀 “最期の言葉”は自ら提案

大河ドラマ「どうする家康」で明智光秀を演じた酒向芳さん(C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」で明智光秀を演じた酒向芳さん(C)NHK

 NHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第29回「伊賀を越えろ!」が7月30日に放送。山崎の戦いで羽柴秀吉(ムロツヨシさん)に敗れた明智光秀(酒向芳さん)の最期が描かれたが、酒向さんに光秀役を振り返ってもらった。

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 ◇「与えられた脚本の中で、想像して演じました」

 今回で4度目の大河ドラマ出演となった酒向さん。「実は大河ドラマをずっと見ておらず、出演させていただけることはありがたいのですが、そこに“特別感”はあまりないんです」と話す。

 光秀役のオファーをもらった心境についても「歴史上の人物に特別関心を持ってはいないので、今回も『私ですか』と思っただけです」とさらり。「どんな人物がきても特段身構えたりはしません。演じるのが仕事ですから」と、役者としてのポリシーをのぞかせる。

 光秀の役作りも特別なことはしなかったという。

 「長谷川(博己)君がやっていたのを見ていませんし(2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』)、史料を調べることなど特別なことはしませんでした。不勉強と言われるかもしれませんが、与えられたホン(脚本)の中で、想像して演じました」

 今作の印象については「面白いなと思いました」と語る。

 「大河ドラマをあまり見ないといいましたが、この作品は“あまり大河らしくない作品なのではないか”と思いました。恐らくこれまでこういった家康の表現はなかったでしょうから。(脚本家の)古沢(良太)さんの照準の当て方が面白かったです」

 光秀については「あまりいい人で書かれてはいませんでしたね」と笑う。ただ「他人を見下すところなど“人間臭さ”があって、そういった部分は好きでした」と話す。

 光秀は敗走中に百姓や子供に襲われ死を遂げたが、滅んでいく中で出る言葉は「くそわらべ」「くそたわけ」など生まれの美濃国(現在の岐阜県)の方言だった。それは、光秀と同じ岐阜出身の酒向さんが、監督に提案して生まれたという。

 「滅んでいくときに故郷の言葉が出るのはいいのではないか、と。監督とも話して『面白いな』となって生まれたシーンです」と明かした。

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