松本零士さん:お別れの会 「銀河鉄道999」鉄郎、メーテルに見守られ“銀河葬”

松本零士さんのお別れの会(c)松本零士/零時社
1 / 25
松本零士さんのお別れの会(c)松本零士/零時社

 「銀河鉄道999」などで知られるマンガ家の故・松本零士さんのお別れの会が6月3日、東京国際フォーラムB7(東京都千代田区)で行われた。実行委員長は、マンガ家のちばてつやさんで、喪主は妻でマンガ家の牧美也子さん。約3000人が参列した。

ウナギノボリ

 祭壇は、松本さんが「銀河鉄道999」の星野鉄郎とメーテルに見守られながら、銀河鉄道999号に乗って地球から宇宙に飛び立つシーンを表現した。美しい地球、宇宙に飛び立つ線路、光り輝く星があしらわれ“銀河葬”をイメージした。

 ちばさんは「大昔……北九州の小倉から夜汽車に乗って上京した詰め襟の少年が、85年間の人生で素晴らしい大きな足跡を残したことに……今はみんなが感謝し、そのことを心から賞賛し、お別れを惜しむために、こんな天気の悪い中、こんなにも大勢のファンや、仲間や、関係者が集まってくれましたよ。松本さん、今あなたとお別れするのはとっても辛いですが、もう、誰がどう見てもこれ以上ない、充実した人生、世界中の人から拍手拍手喝采をされる、大往生でした。長い間お疲れ様。私もね、もう少しだけ頑張ったら、松本さんのいる銀河系を追いかけて行きますから。そしたら今度こそ、ザブトンのようなビフテキを一緒に食べようね。じゃあいってらっしゃい」と思いを語った。

 アニメ「銀河鉄道999」で鉄郎の声優を務めた野沢雅子さんは「2年少し前には、取材でご一緒して、また、お会いしましょうね、とお話していたのに、もう旅に出かけてしまうだなんてちょっと早いのではありませんか? 寂しい気持ちは消えませんが、きっと先生は999号で車掌さんに会って、旅先でも好きなマンガを描いては、楽しく過ごしていらっしゃるのではないかと思います。宇宙から、こちらの世界を見守っていてくださいね。先生と鉄郎に会えて私、本当に良かった。本当にありがとうございました」とメッセージを送った。

 池田昌子さん、浦沢直樹さん、ささきいさおさん、里中満智子さん、タケカワユキヒデさん、永井豪さん、萩尾望都さん、潘恵子さん 潘めぐみさん、弘兼憲史さん、武論尊さん、毛利衛さん、安彦良和さん、山崎直子さん、りんたろうさんらも参列した。

 松本さんは、1938年生まれ、福岡県出身。代表作は「男おいどん」「ガンフロンティア」「クイーンエメラルダス」「ザ・コクピットシリーズ」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「銀河鉄道999」「新竹取物語1000年女王」など。2月13日に急性心不全のため東京都内の病院で死去した。享年85。

写真を見る全 25 枚

アニメ 最新記事