小林優仁：「青天を衝け」「らんまん」の子役が戦争孤児役　村山輝星、原田琥之佑らも出演

　NHK連続テレビ小説（朝ドラ）「らんまん」で、主人公の槙野万太郎の子役時代を演じた小林優仁さんが、8月に放送されるドラマ「軍港の子～よこすかクリーニング1946～」（総合）に出演することが5月10日、分かった。子役の高橋來さん、村山輝星さん、原田琥之佑さん、岡橋亮汰さん、阿久津慶人さんも登場する。

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　ドラマは、戦後の神奈川県横須賀市が舞台。自分たちの力で生きるしかない戦争孤児たちは、米兵の靴磨きやタバコ拾いで金を稼ぎ、時には犯罪に手を染めていた。あるきっかけで「クリーニング」の仕事に出合うと、人に感謝されることを知り、孤児たちは笑顔を取り戻す。自分たちの稼ぎで「家を借りて暮らす」と夢を抱くようになった子供たちだが、過酷な現実が襲いかかる……というストーリー。

　小林さんは、空襲で母を亡くし、戦後の横須賀でクリーニング店を営む親戚に引き取られた小川今日一、高橋さんは米兵の闇取引を手伝うことで日々を生きる少年の高木誠司を演じるほか、村山さんは、孤児たちの母代わりとなる少女の坂井凪子役、原田さんは子供たちのリーダー的存在の岡田武弘役、岡橋さんは料理で孤児の仲間たちを元気付ける島田真吉、阿久津さんは現実主義でしっかり者の西田耕平役をそれぞれ務める。

　小林さんは「大河ドラマ『青天を衝（つ）け』、朝ドラ『らんまん』で主人公の少年時代を演じた経験を生かして、最高のスタッフさんとともに万全の準備をして臨みます。ぜひ、ご覧ください」とアピールした。

　脚本を担当する大森寿美男さんは「軍港があった横須賀で、そして日本の各地で、実際にあった出来事をモデルにしています。実際に体験した方からじかに話を聞くことが困難になっていると実感する中、戦争がまったく過去の出来事ではないことを痛感しながら、語り継ぐといえばおこがましいが、無名の人々に思いをはせる義務が我々には残されていると、ドラマを見てそう感じていただければ幸甚です」とコメントした。