王林:「ラストマン」でドラマ初挑戦 “津軽弁のバトラー”が話題に 「『このままでいい』と言ってもらえた」

連続ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」に出演する王林さん(C)TBS
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連続ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」に出演する王林さん(C)TBS

 福山雅治さん主演のTBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠の連続ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」。アメリカから来日した全盲の人たらしFBI特別捜査官・皆実広見(福山さん)が、日本で滞在するホテルのバトラーを演じているのは、青森県出身のタレントの王林さんだ。津軽弁での芝居が「可愛い」「癒やされた」と話題になっているが、王林さんは「津軽弁のまま演じさせてもらえているというのが、すごくうれしくて」と話す。ドラマ初挑戦となった王林さんに、撮影で感じた思いを聞いた。

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 ◇出演決定に「なんで私なの?」 演技は本職のバトラーから学ぶ

 ドラマは、周りに助けを求めることができて人を信じる皆実広見と、己だけを信じて一人で生きてきた刑事・護道心太朗(大泉さん)という、真逆の凸凹コンビが難事件に挑む。脚本は「TOKYO MER~走る緊急救命室~」など数々の日曜劇場を手がけた黒岩勉さんが担当し、1話完結の完全オリジナル作品だ。

 今回が本格的な女優業に初挑戦となった王林さん。出演が決まった際には、「どうして私なの?」と思ったというが、「撮影をやってみても、『なんで私なんだろう?』という気持ちは変わらず(笑い)。でも、すてきな機会をいただけて、しかも日曜劇場という伝統ある番組にお邪魔させてもらえるのはすごくうれしい」と喜びを語る。

 王林さんが演じるのは、ホテルのバトラー・難波望海。細やかな気配りで、皆実の日本での暮らしを支えるという役どころだ。撮影現場では、本職のバトラーから様々なことを教えてもらっているという。接客のアルバイト経験がなく、立ち居振る舞いやサービスの仕方について「全部決まっている、というのがそもそも難しくて。一から勉強しています」と話す。

 ◇福山雅治&大泉洋と地元トーク アドリブの裏側も

 青森県出身で、現在も青森在住の王林さん。バラエティー番組などでの津軽弁トークが話題だが、演技にはあまり興味はなかったという。「青森をPRしたい」という気持ちが強いがゆえに、演技の仕事のオファーがあっても、「標準語ではやらない」と決めていたというが、「今回、(制作スタッフに)それを理解してもらえて、『このままでいい』と言ってくださったのです」と裏側を明かす。

 第1話(4月23日放送)のホテルのシーンでは、皆実が「このホテルを選んで本当によかった。こんなに繊細なフレンチトーストは今まで食べたことがありません」と話すと、バトラーの難波が「恐れ入ります。シェフに伝えておきます。きっと喜ぶ」と津軽訛(なま)りで答え、笑顔を見せた。

 視聴者からは、「ちゃんと訛っててすごくいい!」といった反響があったが、王林さんも「津軽弁のバトラーなんて見たことないと思うけど、会話の中に津軽弁を入れてもらえたのがすごくうれしかった」と話す。

 撮影現場では、福山さんや大泉さんが気さくに話しかけてくれるといい、「大泉さんが北海道出身で、青森と近いから、『北海道にはこういうのあるけど、青森にはあるの?』とか、どっちが良い場所なのかバトルをしています(笑い)」と明かす。また、長崎出身の福山さんも加わって地元トークに花を咲かせているという。

 福山さんと大泉さんからアドリブが飛び出すこともあり、「どうしよう……って思っていると、福山さんが『王林ちゃんさ、次こうやって答えてよ』と言ってくれて。みんなでアドリブを作り上げています」と話していた。

 最後に、視聴者に向けて「このドラマは、『どうなるんだろう?』というドキドキがいっぱいある作品になっていますが、私が出演させてもらうのは、ほっとするシーン。笑えて、皆実さんのおちゃめなところが見られると思うので、楽しみにしていただけたら」と呼びかけた。

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