4月21日からスタートする連続ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(TBS系、金曜午後10時)で主演を務める俳優の山田裕貴さん。ドラマは、同じ電車に乗り合わせた乗客たちが突然、未来の荒廃した世界にワープしてしまい、水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く。主人公のカリスマ美容師、萱島(かやしま)直哉を演じる山田さんに、今作への意気込みを聞いた。
ウナギノボリ
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ドラマは、「恋はつづくよどこまでも」「着飾る恋には理由があって」(共に同局系)などを手がけた脚本家、金子ありささんによるオリジナル作品。8時23分、いつもと同じく都心に向かう電車の一両が、未来の荒廃した世界にタイムスリップ。同じ車両に乗り合わせた見ず知らずの客たちは水も食料もない極限下をサバイバルし、元の世界に戻ろうと奮闘する。山田さんが、ゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7~11時)の連続ドラマで主演を務めるのは今回が初めて。
今作の台本を読んだ感想について、「リアルじゃないものを(視聴者に)どこまで本当に思ってもらえるか難しいだろうな」と感じたという山田さん。撮影では、セリフのある主要人物だけでやらないことも重要だと思っているといい、「乗客一人一人に人生があって……というところを無視しないように気を遣っています」と続ける。
山田さん演じる直哉は、メディアでも活躍するカリスマ美容師。仕事柄、表面的には明るく、コミュニケーション能力は高いが、複雑な過去を背負い、どこか心を閉ざしているという、二面性のあるキャラクターだ。
人を愛することや、信じることをものすごく怖いと感じている人物といい、「(信じた人が)いなくなるかもしれないし、そこまで思いを寄せなければ、そんなに傷つかなくてすむのに……と思っていて。思い入れを持たないように、というクセがついている」と説明。「ただ嫌なやつじゃなくて、過去があったからこその直哉だと見えたらいいな」と話す。
そんな忙しい撮影期間中の、山田さんの癒やしの時間は、体をリセットできたとき。「酵素風呂や整骨院に行って、リセットするのが幸せな瞬間。あと、カッコつけていると思われたら嫌だけど、このドラマを見てもらって『面白い』と言ってもらえたとき、本当に幸せを感じます。みんなが楽しくやれること、みんなで最後に『このドラマをやってよかったね』ってなることが幸せ」と話していた。
最後に、視聴者に向けて「普通にごはんを食べられるとか、誰かがいてくれるっていう“今あるもの”がものすごく幸せだと感じてほしいです。極限状態に行ったときに『自分は何を思うんだろう?』ということを見つめ直してもらいながら、最後まで展開を追いつつ、楽しんでもらえたら」と呼びかけた。
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