マンガ大賞2023:大賞はとよ田みのる「これ描いて死ね」 マンガ研究会の青春描く「ゲッサン」話題作

「マンガ大賞2023」の大賞に選ばれた「これ描いて死ね」
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「マンガ大賞2023」の大賞に選ばれた「これ描いて死ね」

 マンガに精通する書店員らが「その年一番面白いと思ったマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2023」(実行委員会主催)が3月27日に発表され、「ゲッサン」(小学館)で連載中のとよ田みのるさんのマンガ「これ描いて死ね」が大賞に選ばれた。

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 「これ描いて死ね」は、「マンガ大賞2019」にノミネートされた「金剛寺さんは面倒臭い」などのとよ田さんのマンガで、2021年に「ゲッサン」で連載を開始した。高校のマンガ研究会を舞台に、作品を生み出す苦しみや喜びを描く青春劇。東京から120キロメートル南にある伊豆王島に住む、マンガが大好きな高校1年生の安海相が、とある出来事をきっかけにマンガを“つくる”ことを意識し始める……というストーリー。「このマンガがすごい!2023」オトコ編で第6位に選ばれた。コミックスが第2巻まで発売されている。

 「マンガ大賞」は2008年に創設されたマンガ賞で、審査に出版関係者が関与しないのが特徴。大賞に選ばれた作品は注目を集めて売り上げが一気に伸び、アニメ化や映画化などのメディア展開につながることもある。今回は2022年1月1日~12月31日にコミックスが出版され、通巻8巻以内のマンガ(過去の大賞は除く)が対象。

 過去の大賞は、末次由紀さんの「ちはやふる」や、羽海野チカさんの「3月のライオン」、柳本光晴さんの「響~小説家になる方法~」、野田サトルさんの「ゴールデンカムイ」などで、昨年はうめざわしゅんさんの「ダーウィン事変」が受賞した。

 ◇「マンガ大賞2023」のノミネート作品(作品名50音順・敬称略)

 「あかね噺」馬上鷹将、末永裕樹▽「女の園の星」和山やま▽「劇光仮面」山口貴由▽「これ描いて死ね」とよ田みのる▽「さよなら絵梨」藤本タツキ▽「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」地主▽「正反対な君と僕」阿賀沢紅茶▽「タコピーの原罪」タイザン5▽「天幕のジャードゥーガル」トマトスープ▽「日本三國」松木いっか▽「光が死んだ夏」モクモクれん

 ◇過去の大賞受賞作品(敬称略)

 「岳」石塚真一▽「ちはやふる」末次由紀▽「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ▽「3月のライオン」羽海野チカ▽「銀の匙 Silver Spoon」荒川弘▽「海街diary」吉田秋生▽「乙嫁語り」森薫▽「かくかくしかじか」東村アキコ▽「ゴールデンカムイ」野田サトル▽「響~小説家になる方法~」柳本光晴▽「BEASTARS」板垣巴留▽「彼方のアストラ」篠原健太▽「ブルーピリオド」山口つばさ▽「葬送のフリーレン」山田鐘人、アベツカサ▽「ダーウィン事変」うめざわしゅん

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