宇宙戦艦ヤマト2202:羽原信義監督、福井晴敏、岡秀樹が振り返る ファンの笑顔が力に 「みんな、愛の戦士」

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のイベント「『宇宙戦艦ヤマト2202』Blu-ray BOX発売記念 セレクト上映&スタッフトーク」の様子
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「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のイベント「『宇宙戦艦ヤマト2202』Blu-ray BOX発売記念 セレクト上映&スタッフトーク」の様子

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のブルーレイディスク(BD)ボックスの特装限定版が発売されることを記念して3月14日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)でイベント「『宇宙戦艦ヤマト2202』Blu-ray BOX発売記念 セレクト上映&スタッフトーク」が開催された。羽原信義監督、シリーズ構成、脚本の福井晴敏さん、脚本の岡秀樹さんが登壇し、「2202」の制作を振り返った。

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 福井さんは、思い入れのあるキャラクターについて「キーマンかな。ドラマCDでやりたい放題やらせてもらった。今、思えばぜいたくですよね。俺は新規参入で、キーマン的な立場だった。最初から死なすために作ったキャラクター。『2202』といえば、あいつの顔が浮かんできます」と話し、羽原監督は「かわいそうだったのがミル。もう、ねえ……」と感慨深げな様子だった。

 「2202」と聞いて思い浮かぶ情景が話題になると、福井さんは、劇場に集まったファンを見て「この光景ですね。皆さんの顔を何度も見させていただいた」と話し、羽原監督は「皆さんの笑顔が僕らの力になった。皆さんの笑顔が刺さった。アニメをやっていてよかった!と思いました。みんな、愛の戦士だから」と笑顔で語った。

 イベントでは、ファン投票で選ばれた第21話「悪夢からの脱出!」、第25話「さらば宇宙戦艦ヤマト」、最終話「地球よ、ヤマトは…」が上映された。岡さんは「一番泣いたのが第13話。波動砲の辺りは毎回、泣きましたね。『全員で撃つ』と言い出したのは、福井さんなんです。この方法しかないんじゃないか?と。正直、俺は疑っていて、その時は全面的には同意できなかった。でも、本当にいいものに仕上げていただき、見る度に泣いています」と思いを明かした。

 イベントでは、シリーズ最新作「ヤマトよ永遠(とわ)に REBEL(レベル)3199」の設定画、せりふの一部、ヤマトの映像がお披露目された。「古代と雪はいつ結婚するの?」というファンの質問に対して、福井さんは「今日出す映像にヒントがあるかもしれません」と話した。

 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作を放送。「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「2202」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。「2202」は「蒼穹のファフナー」の羽原さんが監督を務め、「亡国のイージス」「機動戦士ガンダムUC」の福井さんがシリーズ構成と脚本を手がけたことも話題になった。

 「2202」のBDボックスの特装限定版は3月24日に発売。価格は3万8500円。

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