声優の種崎敦美さんが、1年で最も活躍した声優に贈られる「第17回 声優アワード」の主演声優賞に選ばれ、同日、文化放送(東京都港区)で行われた授賞式に登場した。種崎さんは助演声優賞も受賞し、声優アワード史上初めて主演声優賞、助演声優賞をダブル受賞した。種崎さんは「SPY×FAMILY」でアーニャ・フォージャー役を演じたことも話題になった。
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種崎さんは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」で主人公・ダイを演じた。授賞式では、感極まって涙を流し、「これもダイくんのおかげです。いつだってキャラクターのおかげです。声優は作品あってこそ、キャラクターがいてこそだと思っています」と思いを語った。「私が『ダイの大冒険』で主演声優賞をいただけるのであれば、『ダイの大冒険』はこの対象期間の作品賞といってもいいんじゃないかなと。ダイくんの『俺が勇者だっていうなら、みんなも勇者だよ』というせりふがあるのですが、私が主演なら、作品を作った全ての皆さんがそれぞれのお仕事の賞を受賞したと思います」と話し、ほかの作品、ほかの受賞者に対して「皆さん、おめでとうございます」とメッセージを送った。最後に「ダイくん、ありがとう」とあいさつを締めくくった。
声優アワードでは、多様性の尊重、ジェンダーフリーに鑑み、これまで男女別だった主演、助演、新人の3部門をそれぞれ統合し、主演男優賞と主演女優賞は主演声優賞、助演男優賞と助演女優賞は助演声優賞、新人男優賞と新人女優賞は新人声優賞に名称を変更した。
声優アワードは、2006年に創設された賞で、KADOKAWA、文化放送、小学館集英社プロダクションが共催。MVS(Most Valuable Seiyu、ファンが選ぶ最も活躍した声優)以外の15部門は実行委員会、選考委員会が選考した。第17回は、2021年10月1日~2022年9月30日に放送、配信、発表された作品に出演した声優が対象。新型コロナウイルス感染拡大の影響から2020年の第14回、2021年の第15回、2022年の第16回は配信番組で受賞者を発表したが、今回は約4年ぶりに授賞式が開催された。
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