岐阜県多治見市が舞台で、伝統工芸品・美濃焼がテーマのフリーコミックが原作のテレビアニメ「やくならマグカップも」が、1年で最も活躍した声優に贈られる「第17回 声優アワード」の特別賞に選ばれたことが3月11日、分かった。同日、文化放送(東京都港区)で行われた授賞式に登場した日本アニメーションの手塚健一プロデューサーは「多治見市出身の若手社員から企画が立ち上がったアニメで、地元(多治見)の方にかなり協力していただきました。地元の人と一緒に作り上げた作品です。この作品を通じて地元を盛り上げたいという気持ちで作っていました」と思いを語った。
ウナギノボリ
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「やくならマグカップも」は、2010年に多治見市の有志や企業が集まり、プロジェクトが始動。2012年から地元IT企業のプラネットがフリーコミックを発行している。母の故郷・多治見市に引っ越してきた豊川姫乃が、母が伝説の陶芸家であったことを知り、陶芸の世界に引き込まれていく……というストーリー。前半15分がアニメ、後半15分が実写パートの2部構成で、実写パートに声優の田中美海さんらが出演し、多治見のさまざまなスポットを訪れ、魅力を紹介したテレビアニメ第1期が2021年4~6月、第2期が同年10~12月に放送された。
声優アワードは、2006年に創設された賞で、KADOKAWA、文化放送、小学館集英社プロダクションが共催。MVS(Most Valuable Seiyu、ファンが選ぶ最も活躍した声優)以外の15部門は実行委員会、選考委員会が選考した。第17回は、2021年10月1日~2022年9月30日に放送、配信、発表された作品に出演した声優が対象。今回から、多様性の尊重、ジェンダーフリーに鑑み、これまで男女別だった主演、助演、新人の3部門をそれぞれ統合し、主演男優賞と主演女優賞は主演声優賞、助演男優賞と助演女優賞は助演声優賞、新人男優賞と新人女優賞は新人声優賞に名称を変更した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響から2020年の第14回、2021年の第15回、2022年の第16回は配信番組で受賞者を発表したが、今回は約4年ぶりに授賞式が開催された。
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