SixTONES森本慎太郎:「カムカム」の“稔”松村北斗に相談も 「探偵ロマンス」で野心家の新聞記者

NHK土曜ドラマ「探偵ロマンス」に出演しているSixTONES森本慎太郎さん (C)NHK
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NHK土曜ドラマ「探偵ロマンス」に出演しているSixTONES森本慎太郎さん (C)NHK

 俳優の濱田岳さん主演のNHKの土曜ドラマ探偵ロマンス」(総合、土曜午後10時)で、名探偵・白井三郎(草刈正雄さん)の行方を追う帝都新聞の記者、梅澤潤二を演じている人気グループ「SixTONES(ストーンズ)」の森本慎太郎さん。梅澤は、九州ことばで話し、新聞社で「絶対に成り上がる!」という気持ちを持った熱い男だ。後の江戸川乱歩となる平井太郎(濱田さん)とは犬猿の仲だったが、徐々に距離を縮めていく。撮影現場で「濱田さんの演技に見ほれてしまった」という森本さんが、出演が決まった際の気持ちや撮影エピソード、今後の見どころなどを語った。

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 ◇「お芝居は駆け出し」も「そんな時期だからこそ楽しい!」

 ドラマは、1923年に作家デビューした江戸川乱歩の作家デビュー100年の節目に、知られざる誕生秘話を描く。気鋭の脚本家、坪田文さんが書き下ろすオリジナル作品で、演出を安達もじりさん、制作統括を櫻井賢さんら、2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」チームが手がけている。音楽・主題歌は大橋トリオさんが担当。2月11日は最終第4話が放送される。

 森本さんは、今作に出演が決まり、「江戸川乱歩という作家はもちろん知ってますし、時代背景も好きなのでこの作品に関われてうれしいです。お芝居の仕事は楽しいですね。僕はお芝居に関しては駆け出しですが、そんな時期だからこそ楽しい! 面白い!という純粋な気持ちや、プラスの感情を常に大事にしたいです」と前向きに語っている。

 さらに「スタッフさんは連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に携わっていた方が多いので、稔さんを演じた SixTONESメンバーの松村北斗とも話をしました。『カムカムチームなんでしょ?』『そうそう!』『楽しんで~』とか、『撮影所近辺で何食べてた~?』ぐらいですけど(笑い)」とメンバーとのエピソードも明かした。

 ◇九州ことばで演技「難しかった」

 森本さんが演じた新聞記者の梅澤は、野心家で名探偵・白井三郎のネタをつかもうと躍起になっている人物。太郎とは新聞社に持ち込んだ小説を酷評したことで、犬猿の仲になる。「潤二は、『新聞記者として絶対に売れる! 成り上がる!』という気持ちを持ったアツい男。アツいがゆえに頑固なところもありますが、僕は好きです」と愛着を持っているようだ。

 「最初は太郎(濱田岳さん)に対して上から目線で、ちょっとナメてるような態度。でも、物語が進むにつれて2人の距離が縮まって関係性が築き上げられていくので、その心情の変化がちゃんと出せていたらいいですね。時にはきたない手も使うし、それが自分のやり方だと考えている潤二ですけど、心の中には絶対に葛藤があると思うんです。我の強さが少し和らいでいく瞬間も、画面に映せていたらうれしいです」と語る。

 せりふは、九州ことばで「難しかったですね。何回もお手本の音源を聴きました。CD制作をするときって仮り歌さんの声が入っているデモを聴いて歌を覚えていくので、方言のメロディーをまねてコピーすることは職業柄慣れているんです。でも、それを芝居の表現に落とし込む作業がめちゃめちゃ難しくて。方言が“エセ”だと、視聴者が冷める原因になっちゃうじゃないですか。だから方言もちゃんと合ってないといけないし、お芝居としても成立してなきゃいけない。これは大変だ!と思いながら、控室でぶつぶつと口に出して準備をしていました」と苦労を明かす。

 ◇本番中に濱田岳に見ほれて「変な間ができました」

 現場では、「本番中に濱田岳さんに見ほれてしまったんですよ。目の前でお芝居をしている岳さんが、本当にすごくて……! 潤二がせりふを言わなきゃいけないのに『うわあ!』と見入ってしまって、ちょっと変な間ができました。演出の安達もじりさんは『それはすごくいい経験だと思う』と言ってくださいましたけど、やっちゃいましたね~。岳さんご本人にはまだ言えてないです(笑い)。物語として山場のシーンだったせいもあるかもしれませんが、本番中に『すげ~!』と見ほれたのは初めてのことです」と稀有(けう)な体験をしたという。

 濱田さんは「空き時間にもよく話しかけてくれて、サーフィンの話をよくしていました。岳さんの趣味がサーフィンで、僕もサーフィンやっていたんで!」と共通の話題で盛り上がったようだ。

 脚本については、「正直難しかったです。すぐには理解できなくて、『え、どういうこと?』と3話からもう一度読みましたもん(笑い)。でも、難しいけれど没頭してしまってあっという間に読み終わるんですよね。そこにこの作品の強さを感じました。ご覧になる皆さんも最後まで見て、また1話から見ると『このせりふにはこういう意図があったんだ!』とか、『そういう気持ちが込められてたのか……』と想像が膨らむと思います。何度見ても楽しい要素、考えられた要素がちりばめられているスルメ作品ですね」と称賛する。

 そして「すごく期待していただいても、さらにその期待を上回っていく面白さです。視聴者の皆さんにも一緒に推理を楽しんでいただけると思いますし、いろんな仕掛けに驚いてほしいですね。高揚感が感じられる大迫力のアクション映像から、クスッと笑えるシーンまで幅広く詰め込まれています」といい、役柄の潤二としては、「合ってんだか合ってないんだかよく分からない太郎とのコンビネーションが見どころ。最初はちょっと鼻につく感じの潤二ですが、その憎たらしさがちゃんと出ているほどラストに向けての変化を楽しんでいただけるのかなと思いながら演じていました。潤二の気持ちの変化、心の動きをお見逃しなく!」とアピールした。

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