詐欺師同士の頭脳戦を描いたマンガ「クロサギ」シリーズを実写化した連続ドラマ「クロサギ」(TBS系、金曜午後10時)。本作で詐欺師界のフィクサー・桂木敏夫を演じるのが、俳優の三浦友和さんだ。桂木は甘味処(どころ)の店主という表の顔も持ち、三浦さんは「試行錯誤しながら演じています」と話す。役作りのこだわりや、主演を務める人気グループ「King & Prince」の平野紫耀さんについて、ドラマの見どころなどを語った。
ウナギノボリ
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ドラマは、夏原武さん原案の、黒丸さんによる同名マンガ(小学館)が原作。詐欺被害で家族を失った主人公・黒崎高志郎(平野さん)が詐欺師をだます詐欺師“クロサギ”となり、人をだまして金銭を奪う詐欺師“シロサギ”に立ち向かっていく。
桂木は甘味処「かつら」の店主でありながら、詐欺業界のフィクサーという裏の顔を持っています。世の中的にいったら悪い人なのでしょうが、普段は商店会長として地域の人たちとも積極的に交流しているんですよね。だから表の顔と裏の顔を極端に出すのではなく、ふとした瞬間に“裏”が垣間見える方がいいかなと思い、試行錯誤しながら演じています。
黒崎との関係性は、非常に複雑で難しいです。黒崎を“クロサギ”として育て上げた師匠のような存在でもありながら、黒崎の家族を破滅させた詐欺の設計図を売ったのは桂木で、黒崎もそれを知っている。だから親子のような師弟関係に見えることもあれば、全くそう見えないときもあって。
そんな不可解なところもある黒崎と桂木の関係性は、物語の肝になってくると思います。2人の間にはまだまだ謎がありますし、桂木が黒崎にシロサギを退治させているのにも裏の事情があるので、今後の展開にご注目いただきたいです。
平野君とは緊張感のあるシーンが多いので、現場ではあまり和気あいあいとはできないところがあります。ただ、普段の彼は国宝級の純粋さですね(笑い)。一方でお芝居では集中力があって熱心で、素晴らしいなと思っています。
プロの方の元で少しだけ勉強させていただきました。和菓子作りは奥が深いですね。小豆のすくい方一つとっても、とても大変だということを実感しました。普段ホットケーキを焼いたりはするのですが、それよりも小さいどら焼きは焼くのがとても難しいんです。型もなく、鉄板の上で全て同じ形に焼いていくプロの方の技はすごいなと思いました。
クロサギがシロサギをやっつけるという1話完結の痛快さがありながら、各登場人物の人間模様もしっかりと描かれていきます。奥深いドラマになっていますので、ぜひご覧ください。
「クロサギ」第3話は11月4日午後10時から放送。
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