宮本龍之介:顔の「二面性」が武器? 「仮面ライダーギーツ」出演の現役高校生 「ダパーン」変身ポーズ秘話も

「仮面ライダーギーツ」に仮面ライダーダパーン/墨田奏斗役で出演している宮本龍之介さん
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「仮面ライダーギーツ」に仮面ライダーダパーン/墨田奏斗役で出演している宮本龍之介さん

 特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)に仮面ライダーダパーン/墨田奏斗役で出演している宮本龍之介さん。仮面ライダーダパーンは、癒やしキャラとして動物園などで人気の「パンダ」がモチーフだが、「僕の知っているパンダじゃない、怖い感じで、驚きました」と話す。変身ポーズは、自らが一部を考案。「自分だけの変身ポーズ。初めて変身したときは本当にうれしかったです」と笑顔を見せる宮本さんに話を聞いた。

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 ◇撮影では新しいことばかり

 「仮面ライダーギーツ」は「生き残りゲーム」をテーマに、多数の仮面ライダーが、正体不明の敵「ジャマト」から街の平和を守るゲーム「デザイアグランプリ」で競い合う姿を描く。「仮面ライダーエグゼイド」(2016~17年)、「仮面ライダーゼロワン」(2019~20年)などを手掛けてきた高橋悠也さんが脚本を担当している。

 宮本さんは、2004年4月19日生まれ、東京都出身の18歳。役と同じく現役の高校生だが、ミステリアスな墨田奏斗を演じるにあたっては、「部屋で一人、台本と向き合う時間を作りました。そのときに目ヂカラが大切だな、と思って、誰かを憎んで、嫉妬しているような目を作れるよう鏡の前で表情の練習をしました」と明かす。

 撮影では新しいことばかりだったといい、「その内の一つがアフレコ。戸惑いや緊張、プラスして楽しさもあって。『こういう声を出してみよう』とシミュレーションをして収録に臨みましたし、ずっと一人で盛り上がっていました」と話す。

 アクションにも挑戦し、「運動をほとんどやってこなかったので、アクションシーンの撮影は不安もあったのですが、実際にやってみたら本当に楽しくて。地面を転がるようなシーンでも、どのくらいの速さで、どこにどう手をつけるのか、どちら側に顔を向けるのか、すごく細かいところまで気を使わなくてはいけない。これからもっと挑戦したいと思えるくらいとても奥深くて、いい経験になりました」と充実感をにじませた。

 ◇「正義の味方」はもちろん、「悪役」も好き

 改めて「仮面ライダー」シリーズへの出演を果たし、「すごくうれしかったです。昔から『仮面ライダー』が好きで。『カブト』とか『電王』とか、小さい頃、変身ベルトを持って外に遊びに出て、通りすがりの知らない人に『見て、見て』と自慢していたくらい。そんな子供の憧れである『仮面ライダー』に出られるって、本当に光栄なこと」としみじみと振り返る。

 「正義の味方」はもちろん、「悪役」も好きだという宮本さん。「仮面ライダーギーツ」のオーディションでは、悪役の芝居を披露することもあったといい、「後からスタッフの方に言われたのですが、すごく生き生きしていたみたいです。自分でも意識はしていなかったのですが、あふれ出るものがあったんだろうなって」と笑った。

 第3話では変身ポーズを披露。「どんな振りを取り入れたら、このキャラクターが面白くなるのか、いろいろと考えさせてもらって。そこで胸のあたりを引っ掻くような動作を入れて、『怖さ』を出せたらって話をスーツアクターの方にしたら、それだけでシンプルに見せようってことになりました。とても自由にやらせてもらいましたし、自分だけの変身ポーズ。初めて変身したときは本当にうれしかったです」と語った。

 ◇芸能界入りのきっかけ、俳優としての目標は?

 現在、芸能事務所「スターダストプロモーション」の若手俳優集団「恵比寿学園男子部(EBiDAN)」メンバーや、ファッション雑誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)のメンズモデルとしても活躍中の宮本さん。芸能界入りのきっかけはスカウトで、中学に上がる直前だった。

 「父親と一緒に原宿の竹下通りの入り口で、今の事務所の方に声をかけていただいて。その後、すぐに出口でまた声をかけられまして、そこで運命を感じたといいますか。もともと俳優業とか、かっこいいなって憧れもありましたし、中学で『これをやりたい』って明確なものもなかったので、とてもいいタイミングだと思って、この世界に飛び込ませてもらいました」と明かす。

 俳優としては今後、「アクションも、もっとやってみたいですし、『いつかは主演で』という目標もあります。まずは、どんな役でも見てくださる方の心に残るお芝居をしたいと思っています」と意気込む。

 180センチの高身長を生かしたモデル業については、「自分の魅力、見せ方を研究するきっかけにもなりました」と前向きな思いで取り組む宮本さんは、「顔の右側は幼め、左側は大人っぽく見える、と言われることがあって、実際に自分でも確認したらそう思えたんですね。右と左と見え方が違うのって、ある種“武器”にもなるし、『二面性』という意味でも、いろいろな役に生かせるんじゃないかなって思っています」と目を輝かせていた。

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