故・三浦建太郎さんの約32年の画業を振り返る展覧会「大ベルセルク展 ~三浦建太郎 画業32年の軌跡~ 銀座Edition」が9月21日、松屋銀座8階(東京都中央区)でスタートした。2021年に東京・池袋、大阪、今年8~9月に名古屋でも開催された展覧会で、東京・銀座に凱旋(がいせん)した。10月4日まで。
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直筆原稿、カラー原画のほか、スタチュー、ジオラマなどを展示。銀座会場では、「ベルセルク」の約3年ぶりの新刊として2021年9月に発売されたコミックス第41巻以降の展示物が追加され、三浦さんが直接ペンを入れた最後の原稿が初展示される。
「ベルセルク」は、昨年9月に第364話が掲載されて以来、休載していたが、6月24日発売の「ヤングアニマル」(白泉社)13号で連載を再開。三浦さんの親友で「自殺島」などで知られるマンガ家の森恒二さんが監修し、「原作・三浦建太郎 マンガ・スタジオ我画 監修・森恒二」として連載を再開した。銀座会場では、三浦さんの最後の原稿の隣に、連載再開後の原稿が並ぶ。
フィギュアブランド「ART OF WAR」が制作したガッツとキャスカのジオラマ「冬の旅路」も見どころの一つで、特別版が銀座会場でお披露目された。大阪会場で初公開された小説「炎竜の騎士」の挿絵原画も展示される。
同展の新たな企画として、コラボカフェが松屋銀座8階のMGカフェにオープンする。“覇王の卵”を浮かべたコーラフロート「異界の喚びフロート」(1100円)、ガッツをイメージしたマシュマロを使用したデザート「黒い菓子」(1430円)、グリフィスをイメージした“高貴”なパフェ「光のパフェ」(1430円)など作品の世界観を味わえるコラボメニューを提供する。コラボカフェでは、2012、13年に劇場公開されたアニメ「ベルセルク 黄金時代篇」3部作の原画も展示される。
三浦さんは1966年生まれ。1989年に「月刊アニマルハウス」(同)で「ベルセルク」の連載をスタート。2021年5月6日に急性大動脈解離のため、死去した。54歳だった。「ベルセルク」は、戦乱で荒廃した架空の世界を舞台に、巨大な剣を使うガッツが、異形の化け物を相手に壮絶な戦いを繰り広げる姿を描いている。コミックスの累計発行部数は約5000万部。
1997~98年にテレビアニメが放送されたほか、3部作の劇場版アニメが2012~13年に公開。2016~17年にも再度テレビアニメ化された。劇場版3部作「ベルセルク 黄金時代篇」がテレビアニメ「ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION」として10月1日深夜からTOKYO MXほかで放送される。
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