ゆるくかわいい姿で人気を集める猫のキャラクター「ごろごろにゃんすけ」(マインドウェイブ)。LINEクリエイターズスタンプなどで人気の「ごろごろにゃんすけ」を題材にしたスマートフォン向けゲーム「おうちに帰りたいねこの旅」が国内でサービスを開始した。生みの親の「マインドウェイブ」の村里つむぎさんと、ゲームを開発した「ハラペコーポレーション」のえださとみさんに、「ごろごろにゃんすけ」が生まれたきっかけや「おうちに帰りたいねこの旅」の魅力を聞いた。
ウナギノボリ
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「ごろごろにゃんすけ」は、2014年に誕生した猫のキャラクターシリーズ。なで肩のためサスペンダーを顔にかけた「サスペンダーくん」と、それをまねしている「ちびすけ」の“サスペンダー兄弟”をはじめ、見た目や性格が違うさまざまな“にゃんすけ”たちの姿と、ゆるくかわいい表情やポーズが人気となった。
そして、「おうちに帰りたいねこの旅」は、そんな「ごろごろにゃんすけ」の世界を題材にしたカジュアルゲーム。何者かに連れ去られてしまった「サスペンダーくん」と「ちびすけ」が主人公。世界中をキッチンカーで旅しながら、行く先々で出会うにゃんすけたちにさまざまな料理を振る舞って金を稼ぎ、「おうち」を目指す。料理をマージ(合体)させることで新しい料理が生まれるほか、ゲームオリジナルキャラクターも登場する。
2014年に発売したシールで初登場した「ごろごろにゃんすけ」。「ゆるくて太ったねこ」というテーマに沿って、村里さんが描いた“落書き”の中から生まれたという。
誕生秘話もゆるい「ごろごろにゃんすけ」が本格的にブレークしたのは、2015年に発売したLINEクリエイターズスタンプがきっかけだったという。さまざまな芸能人も愛用するなど、人気が広がり、2016年には佐藤健さんの主演で映画化もされた川村元気さんの書籍「世界から猫が消えたなら」(小学館文庫)とのタイアップも実現。現在でもLINEコンテンツは人気が高く、累計ダウンロード数は149万以上を誇る。
そんな息の長い愛されキャラをゲーム化したのがえださんだ。2015年に雑貨ショップで「ごろごろにゃんすけ」のシールに出会ったのが最初だったといい、「一瞬嫉妬するぐらい可愛かった。それまで他社のキャラクターのゲーム化はやっていなかったのですが、話が来た瞬間、可愛いから作りたいと(笑い)。にゃんすけじゃなかったからやっていなかったかもしれません」と振り返る。
「すごくビックリしたけどうれしかったです。キャラクターが動くんだなと思うと、とてもわくわくしました」とゲーム化のオファーを聞いた時の気持ちを振り返る村里さん。ゲーム化にあたって打ち合わせにも参加したといい、世界観の監修だけでなく自身もアイデアを出すなど積極的に関わったという。
えださんは、にゃんすけたちの素朴な可愛さを大切にしたかったといい、演出面やシステムをシンプルにして、ちょっとした隙間(すきま)時間でも遊べるようにしたと語る。ゲーム中で作ることができる料理も、ハンバーガーやバーベキューといった身近なものから、シュラスコ、パエリア、北京ダックといった、土地柄が表れるものまでさまざまだ。
「食いしん坊のにゃんすけにぴったりな可愛いゲームになりました」と語る村里さん。新キャラも十数体登場するといい、「ツッコミどころもある展開も楽しめますし、プレーしているとおなかもすいてきます」とにっこり。
えださんは「このご時世、旅はとても遠い存在になってしまって、海外旅行という発想すら縁遠いものになってしまった。このゲームを通して世界中旅していただければ」と呼びかけた。
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