米マーベル・スタジオの最新作「ソー:ラブ&サンダー」(タイカ・ワイティティ監督)が7月8日に公開された。本作は、2011年公開の「マイティ・ソー」に始まる、「ソー」シリーズの4作目で、ナタリー・ポートマンさん演じる“天文学者”ジェーン・フォスターが、全くの別人の姿で登場している。たくましくなった体に鎧をまといムジョルニア(ハンマー)を手にしたマイティ・ソーとなったジェーンのカムバックについて、シリーズ前作「マイティ・ソー:バトルロイヤル」(2017年)に続きメガホンをとったワイティティ監督が語った。
ウナギノボリ
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映画は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)後の世界が舞台。激闘の末、多くの仲間を失い、いつしか戦いを避けるようになっていたソー(クリス・ヘムズワースさん)は、ヒーロー卒業を宣言し、“自分探し”の旅へ出ることを決める。そんなソーの目の前に突如現れる、全宇宙の神の抹殺を誓う最強最悪の敵“神殺し”のゴア(クリスチャン・ベールさん)。絶体絶命のその時、ソー以上の力を持つ新たな“マイティ・ソー”に姿を変えた、元恋人のジェーンが現れ……というストーリー。ジェーンとソーは「8年7カ月と6日」ぶりに顔を合わせることとなった。
ポートマンさん演じるジェーンは、ソーと恋に落ちる天文学者として、「マイティ・ソー」「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2013年)に登場。その後の約8年間、ソーがアベンジャーズとして壮絶な戦いの日々を送る一方、ジェーンは一体どんな人生を歩み、ムジョルニアを手にしマイティ・ソーになったのか……。まずはジェーン役のポートマンさんの復帰について、何が彼女にカムバックを決意させたのかは、ポートマンさん自身が「しばらくマーベルの世界にはいなかったから、タイカがわざわざ私の家まで話をしに来てくれた」と話していて、ワイティティ監督の強い意向があったという。
さらに、ワイティティ監督は「『マイティ・ソー』を起源とする今回のストーリーラインで、ジェーン・フォスターはヒーローになる。誰も予測していなかったような形でナタリーを見ることができる。彼女はあれほどの素晴らしい役者だから、このフランチャイズを何度も繰り返し語っていく中で、まったく同じ役柄として戻ってくる姿は見たくなかった。ソーを待ち続ける、単なる地球の科学者としての彼女はもう見たくなかった」と、再登場をただの再登場で終わらすつもりがなかったことを明かした。
一方、ポートマンさんも「ジェーンがマイティ・ソーになる経緯を聞かされたとき、それがどんな体験になるだろうと考えて、とても面白そうだと感じた」といい、「この映画への出演は、本当にエキサイティングなチャレンジだった。タイカが作る現場は即興的で、いつ何が来ても大丈夫なように準備しておかなければならないから」と語るなど、新たな姿へ変化したジェーンというキャラクターを演じることに、意欲的だったようだ。
また、製作総指揮の一人、ボブ・チャペックさんによると「キャラクターとして、ジェーンが実に興味深い点は、人間でありながらあの驚異的なパワーを得るところ」で、「ジェーンが得たあのパワーを、彼女は一体どうやって扱うのだろう? 人間的な問題に取り組む彼女だからこそ、観客の皆さんはジェーンや彼女のジャーニーに、深い意味を見いだしながら共感してくれるはず」と期待を寄せた。
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