俳優の水谷豊さんが監督・脚本を手掛ける映画「太陽とボレロ」が6月3日に公開されることが2月28日、発表された。併せて水谷さんが、主人公・花村理子(檀れいさん)の音大時代の恩師であり、理子が主宰する弥生交響楽団の指揮者・藤堂謙役で出演することも明らかになった。水谷さんは“吹き替えなし”で指揮者役に臨んだといい、「役者が演じる指揮者としてではなく、指揮者としてどこまでできるか挑戦をした」とコメントしている。
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「太陽とボレロ」は、映画「TAP‐THE LAST SHOW‐」(2017年)、映画「轢き逃げ 最高の最悪な日」(2019年)に続く水谷さんの監督作第3弾。オーケストラを舞台に、音楽を愛する人々の人間模様を描く。ある地方都市のアマチュア交響楽団の主宰の理子が、経営が苦しい楽団のために奔走するも、楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる……というストーリー。世界的指揮者の西本智実さんが音楽監督を務める。
水谷さん演じる藤堂は、トラブルに見舞われながらも、楽団を優しく見守る、物語の鍵を握る役どころ。演奏シーンは自身の指揮も含め、吹き替えなしで撮影したといい、「オーケストラの演奏シーンはごまかさずに撮りたかったので、吹き替えは一切考えていませんでした。撮影が1年延期になった間も、楽団員役の皆さんが、練習に励んでくれたおかげで、素晴らしいコンサートシーンが生まれました。僕の演じた藤堂は指揮者なのですが、指揮者の役は今まで舞台で一度だけ演じたことがあり、今回は映像なので、どこまでできるだろうとトライしました」とコメントしている。
併せて、田口浩正さん、田中要次さん、藤吉久美子さん、六平直政さん、山中崇史さん、檀ふみさん、河相我聞(かあい・がもん)さん、原田龍二さんの出演も発表された。田口さんがオーボエ奏者・牧田九里郎、田中さんがホルン奏者・遠藤正道、藤吉さんがフルート奏者・池田絹、六平さんがコントラバス奏者・吉村益雄をそれぞれ演じる。
山中さんは理子に忍び寄る怪しいアパレルバイヤー・畑中善行、檀ふみさんが理子の母・花村頼子、河相さんが老舗呉服屋の御曹司で副指揮者の片岡辰雄、原田さんが片岡とは反りが合わないチェロ奏者・与田清をそれぞれ演じる。
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