女優の天海祐希さんが主演を務める人気刑事ドラマシリーズ「緊急取調室」(テレビ朝日系)の新春スペシャルが1月3日午後9時から放送される。長く愛されている理由について「魅力的なゲスト」の存在を語る天海さんだが、主演として守り続けているという“変えてはいけないこと”があるとも明かす。そんな天海さんにシリーズの魅力と新春スペシャルの見どころを語ってもらった。
ウナギノボリ
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「緊急取調室」は、2014年に「FIRST SEASON」が放送され、2017、2019、2021年とシーズンが続いてきた。最新作となる新春ドラマスペシャル「特別招集 2022 8億円のお年玉」では、2021年に放送された「4th SEASON」の最終話で解散した警視庁捜査1課「緊急事案対応取調班(キントリ)」が臨時に再結成。新メンバーを加えて、8億円強奪事件の真相究明に挑む。
2021年放送の「4th SEASON」は第1話から「キントリ解散の危機」がうたわれ、最終話ではそれが現実のものとなり、話題を呼んだ。今回の新春ドラマスペシャルでは“臨時再結成”とファンにはたまらない展開だが、天海さんは「4th SEASONでキントリは解散となりましたが、それを残念がってくださっていた視聴者の方がいらっしゃるのであれば、こうして戻ってくることを喜んでくださるのではないかと思いました。私自身としても、キントリのメンバーとまたご一緒できるのはうれしいですし、ありがたい限りです」と話す。
有希子は、天海さんのキャリアで一番長く演じる役にもなった。「自身の“分身”になったといえるのでは?」と聞くと、「分身とか大それたものではないですが……」と謙遜しつつ、「取調室でのシーンはワンシチュエーションのようにやっているので、芝居の仕方、撮り方も手探り状態でやってきました。その辺は、有希子がキントリに初めて来たときと同じくらいの戸惑い方だったと思うんですよね。なので、有希子と一緒に成長してこれたなっていう自負はあります。確実にこの7年間は有希子と共に歩んできているので、私にとって、とても大きな存在ですね」と話していた。
「緊急取調室」といえば、キントリと、ゲストが扮(ふん)する凶悪犯との取調室での攻防が見どころ。松本まりかさん、吉川愛さん……とゲストの“怪演”ぶりも話題を呼んできた。新春スペシャルでも、菜々緒さんが8億円強奪事件の容疑者役で、その“怪演”ぶりが予告されている。
天海さんは「緊急取調室」の醍醐味(だいごみ)として、取調室でのゲストたちとの共演を挙げる。「私自身、『緊急取調室』をやっていなければ、これだけゲストの方と“がっぷり四つ”に組んでお芝居できることなんてなかったと思います。三田(佳子)さんだったり、桃井(かおり)さんだったり、素晴らしい先輩方とお芝居できたこともありがたく思っています。間近で、“一番の特等席”でその方たちのお芝居が見られますからね!」と顔をほころばせる。
そして、そんなゲストたちこそ、作品の主役だという。「『緊急取調室』は、私たち(レギュラー陣)がぐいぐい行くよりも、ゲストの方たちが好きなように暴れてくださればくださるほど、魅力が増す作品だと思います。なので、私たちは『どういうふうにきてもちゃんと受け止めますよ』っていう姿勢で。ゲストの方たちには『好きなようにやってください』ってお伝えします」。
だからこそ、受け止める側の心構えとして「緊張感を持ち続けること」は忘れない。ドラマスタート時から、取調室のシーンの撮影前日は夜中に何度も目が覚め、その度に台本を読み返し、「よし、覚えている」と確認作業を繰り返しているという。
「まず受け止める側の私たちが失敗したら失礼ですし。ゲストの方たちも取調室を山場に作ってきているでしょうから、取調室に慣れているであろう私たちが失敗したらいけないですよね。受け止める側の私たちがしっかりしなければなって。そこは変えてはいけない、慣れてはいけない部分だと思ってやっています」
若いゲストであれば、緊張感を和らげることも大切にしている。「“取り調べられる”っていう、何重にもプレッシャーがある中できてくださっていて。1話のみの出演ならなおさら、レギュラー陣になかなか話しかけにくいこともあると思うんですよね。だから、私たちが積極的に話しかけにいきますね」と明かす。「おじさんたちは、若いお嬢さんが来るとキャピキャピしていますよ。でんでんさんとか小日向(文世)さんとかはもう……(笑い)。その度に、私は『これから大変なシーンだからやめてあげて!』ってちゃんと注意します(笑い)。小日向さんとかは悪意がなく、楽しそうに核心をつくようなことも言いますから!」と笑っていた。
今回、臨時結成するキントリだが、比嘉愛未さん、野間口徹さん演じる新メンバーも加わる。「キントリは新しく変貌するのか?」と聞くと、「キントリは7年前に初めて発足した部署で、(有希子たちには)自分たちが作ってきたという自負があるでしょうし。誰が来ても変わらない部分は絶対あると思います。だけれども、新メンバーもそれぞれの部署でさまざまなことを学び経験してこられた方たちなので、新しい風を吹かせてもらって、より深みと大きさのある部署になっていくのでは」と話した。
続けて、「今回、新しいメンバーも加わっての臨時再結成。また、素晴らしいゲストのみなさんも登場するので、キントリからの“お年玉”と思って楽しんでいただければ幸いです」とアピールした。
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