井上小百合：NHK・FMオーディオドラマで主人公「私自身も勇気づけられたような気が」　20日から5夜連続放送

　元「乃木坂46」の井上小百合さんが、12月20日からNHK・FMで5夜連続で放送されるオーディオドラマ「青春アドベンチャー『世界から歌が消える前に』」に出演する。心を動かすものが消え去りつつある近未来の世界を舞台に、人々の心に豊かさを取り戻すため立ち上がったクリエイターたちの物語。井上さんは主人公の歌手ペイトンを演じる。

ウナギノボリ

「光る君へ」より昔！　最も古い時代の大河ドラマは？　1976年「風と雲と虹と」のあらすじ

　歌や映画、心を動かす表現が失われつつある近未来の世界。ドクター・デゼールが考案した「デゼール計画」は、消費者の行動を分析し、画一的な商品で世界中を支配するというものだった。歌手ペイトンは、ある日“人間が歌を歌う”ということを知らない子供に出会う。このままでは世界から歌が消えてしまう。でも、すでに世界はデゼール計画に染まっていて、ペイトンと仲間たちは、もう一度表現の力を目覚めさせることができるのか……というストーリー。

　井上さんは「ペイトンは明るくて真っすぐで、自分の好きな物ややりたいことが明確な人です」と捉え、「台本を見て思い返したのは、自粛期間でさまざまなことが余儀なくされ、心を動すものが減っていったときのこと。自分らしく生きるとは何だろうと思った瞬間がありました。人は食事や睡眠といった最低限のものさえあれば生きていけるのかもしれない、けど、心が震えたときにあふれ出てくるものはやっぱり大事にしたい、と思ったときの自分と被りました」と明かす。

　さらに「何が間違っていて何が正解かを決めるわけではなく、彼女らしいやり方で世界を包み込む強さがあって、そこを一番表現したいなと演じました。ペイトンの姿に私自身も勇気づけられたような気がします」と話していた。

　ドラマには入野自由さん、藤井隆さん、鈴木福さん、夏木マリさんらが参加。全5回で、12月20～24日午後9時15分～同午後30分に放送される。