俳優の吉沢亮さん主演の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(NHK総合、日曜午後8時ほか)に徳川慶喜役で出演している草なぎ剛さん。慶喜を好演し、視聴者の注目を集めてきた草なぎさんは、本作で最もうれしかったこととして、「吉沢亮というすばらしい役者と長くお芝居ができたこと」を挙げる。慶喜という重要な役どころを1年間にわたって演じ続け、“人生のターニングポイント”とも位置づける本作を振り返ってもらった。
ウナギノボリ
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メインキャストの1人として本作に出演してきた草なぎさんは、クランクアップを迎え、「じわじわさみしくなってきた」と心境を明かす。「今はもう切り替えたのですが、(クランクアップしてから)2、3日はさびしいなと思いました」と話し、「1年間、自分の中で集中を切らさずにお芝居することができたことは、大きな自信にもなりました。久しぶりのドラマ出演ということもあるのですが、僕の人生のターニングポイントにもなっているんじゃないかという感覚があります」と打ち明ける。
また「亮君は主役ですし、渋沢栄一という大変な役を最後まで妥協することなく、自分の命を懸けて演じていました。その近くにいられたことで、僕にとっても活力になったというか、元気になったというか……。自分の次のステップに、亮君が連れて行ってくれました」と実感する草なぎさん。
「彼の努力や、本番での瞬発力を目の当たりにすると、やっぱりすごく刺激を受けるんです」と明かした上で、「『お芝居って、もっと、もっと可能性があるんだよな。亮君を見て、俺、もっと頑張るよ』と思えてきて。亮君のおかげで、あともうちょっと頑張ろうかなって思えました」と笑顔を見せた。
吉沢さんとの撮影を終えて、「自分の中で静かにこみ上げてくるものがあった」といい、「感慨深いものがありました。『1年間、僕は慶喜で、亮君は栄一を楽しんできたね』という思いになって……。役を越えた“同志”として、亮君と一緒に仕事ができたのではないかなと思いました」と総括した。
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