人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明総監督が、7月23日に開催されたオンラインイベント「Comic-Con @ Home2021」のパネルセッションに登場した。庵野監督は「今年61歳になったので、エヴァではなく実写作品の映画を何本か作りたいと思っています。アニメーションは、今後実写作品を数本作ってから、またやれるチャンスがあればと思っています。まだ何も決まっていませんが」と話し、「実写作品とアニメーション作品の制作の仕方は全く違います。アニメーションではできないことを実写でいろいろと描けるので、本当に楽しみにしています」と今後について語った。
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「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、7月21日に終映を迎えた。同作は2007年から公開されている「新劇場版」シリーズの完結編で、庵野総監督は「本当は8年で完結させようと思っていましたが、16年かかってしまいました。全てが終わった今、ホッとしています」とコメントした。
「エヴァンゲリオン」シリーズについて「作品自体のストーリーやドラマ、技術的なクオリティーは、スタッフとキャストの努力のおかげで、常になるべく高い位置にあるように頑張って維持しています。それとは別に『エヴァンゲリオン』には世界の人に共通する何かがあったのだと思います。それは自分自身の物語として捉えられるような仕組みになっていたからなのかもしれません。一概には決められませんが、世界中の人がそれぞれ自分にとってこれだと思うものが、届いた結果なのかなと思っています」と思いを語った。
最後に「『エヴァンゲリオン』に限らず、僕の描く作品は基本的には日本で暮らす人たちに向けたドメスティックな内容です。そのような作品が世界の人に愛されているのは本当にありがたく、光栄です。皆さん『エヴァンゲリオン』を本当にありがとうございます、そしてよろしくお願いいたします」とファンに感謝を伝えた。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、8月13日から動画配信サービス「Amazon Prime Video」で独占配信される。カットを差し替えた新バージョン「EVANGELION:3.0+1.01」が、日本を含む240の国と地域で配信予定。
「エヴァンゲリオン」は第3新東京市を舞台に、主人公・碇シンジたちが人型決戦兵器エヴァンゲリオンで、謎の敵“使徒”と戦う……というストーリー。テレビアニメや劇場版アニメが制作され、社会現象を巻き起こした。1995~96年にテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され、その後、劇場版が公開された。
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