女優の高畑充希さんが、2021年初冬に放送されるWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW いりびと-異邦人-」に主演することが6月8日、分かった。高畑さんが同局のドラマで主演を務めるのは初めてで、「WOWOWはいつも丁寧にドラマを制作されている印象があったので、お話をいただけてとてもうれしく思いましたし、大変光栄です」と喜び、「私の周りにも、WOWOWドラマファンがたくさんいまして、楽しみにしてるよ!と言ってもらえているので、じわじわとプレッシャーも感じつつ、頑張らなきゃ!という思いです」と意気込みを語っている。
ウナギノボリ
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ドラマは、小説家の原田マハさんの小説「異邦人」(PHP文芸文庫)が原作。希代の美術収集家の孫娘で、審美眼を持つ美術館の副館長・篁菜穂(たかむら・なほ)が、無名画家が描いた1枚の絵に魅了され、世に出そうとしたところ、語られざる京都画壇の深みに踏み込んでしまう姿を描く“アートミステリー”。ドラマには、京都の美しい情景や由緒ある美術館、原作にも登場するクロード・モネの「睡蓮(スイレン)」といった数々の名画が登場する。
映画「サヨナラまでの30分」「東京喰種 トーキョーグール」などの萩原健太郎監督がメガホンをとる。WOWOWプライム、WOWOW 4Kで放送。WOWOWオンデマンドで配信もされる。全5話で、第1話は無料放送される。
撮影は京都で行われるといい、高畑さんは「この作品は、京都で撮れなきゃ意味がない!と思うほど京都の美しい街並みが主役のような作品なので、脚本の世界に美しい風景が合わさったら、どんなすてきな画になるんだろう……と、とても楽しみです」とコメント。
ドラマについては「このお仕事をしていると、『人としての正解』と、『芸術としての正解』が食い違う場面に時々遭遇します。人としてはこれやっちゃうとまずいけど、芸術としてはこの選択したいよね……というような。今回の作品はその狭間でみんなが少しずつずれていく様が怖くもあり、少しおかしくもあり」と説明。さらに「全5話、皆さんに楽しんでいただけるようなすてきな作品になるよう、頑張ります。お楽しみに!」と語っている。
原作の原田さんは「主演の高畑さんは、凛(りん)として強く美しい主人公を演じてくださることと期待しています」と語り、「演出の萩原監督は、みずみずしく、また深い洞察力を持って、京都に生きる人々を描き出してくださるでしょう。京都の美とそこに潜む人間ドラマを存分に堪能できる一作の誕生を、心待ちにしています」とコメントしている。
萩原監督は、原作について「読むたびに違った表情を見せるこの作品の奥深さにとても魅了させられました」と話し、「京都に何の縁もない自分が監督させていただくことは、自分にとって大きな挑戦であると同時に、大変身の引き締まる思いです。主演の高畑さんと一緒に、“いりびと”の気持ちで京都の魅力を深いところまで伝えられる作品を目指します」と意気込みを語っている。
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