森川葵:「賭ケグルイ」は「私にとってすごく重要な作品」 主演作「双」の現場では“お姫様扱い”

ドラマ「賭ケグルイ双」で主人公の早乙女芽亜里を演じる森川葵さん
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ドラマ「賭ケグルイ双」で主人公の早乙女芽亜里を演じる森川葵さん

 マンガ「賭ケグルイ」の人気キャラ・早乙女芽亜里(めあり)が主人公のスピンオフを実写化するドラマ賭ケグルイ双(ツイン)」で主演を務める森川葵さん。ドラマは、ギャンブルの強さが全てを決める私立百花王学園に編入した芽亜里の奮闘を描いており、森川さんはこれまでの実写化作品に続いて芽亜里を演じる。「賭ケグルイ」シリーズは「私にとってすごく重要な作品」と語る森川さんに、ドラマで再び芽亜里役を演じた思いなどを聞いた。

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 ◇制服×ツインテール「まだまだ大丈夫」 振り切った演技は「楽しい」

 「賭ケグルイ双」は、マンガ誌「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)で連載中の河本ほむらさん作、斎木桂さん作画の同名マンガが原作。ごく普通の家庭に生まれた少女・芽亜里が、政財界の子女たちが通う、ギャンブルの強さが全てを決める私立百花王学園に編入し、ギャンブルに翻弄(ほんろう)されながらも仲間と共に奮闘する姿を描く。「賭ケグルイ」の主人公・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)が学園に転校してくる1年前を描いた前日譚(たん)となる。

 描かれるのは、芽亜里が私立百花王学園に編入したばかりのころ。そのため、これまでとは違い、まだ学園に不慣れな芽亜里をどう見せるかが課題だった。ただ、「結局は現場でやるしかない、と思って。若くしようと演技するのが本当に難しかったんですが、現場に入れば、英さん(英勉=はなぶさ・つとむ=監督)という信頼できる監督がいるので、任せよう、という気持ちでした。不安や迷いはありましたけど、現場に行けば絶対に英さんがどうにかしてくれるから大丈夫、と信頼を持っていました」と振り返る。

 現場では、そんな英監督から「お姫様扱いされています」といい、「『姫、今日もいけてますね』みたいに持ち上げてくれます。気持ちよくお嬢様でいさせてくれる」と森川さん。芽亜里という強靭(きょうじん)な意思を持ったキャラクターを演じるうえでは、そうした扱いをされることがやりやすさにもつながっているという。「芽亜里は一直線に自分の道を突っ走っていくキャラクター。迷っているより、バン! と決めて自分の道を走っていくほうが気持ちがいい役。そういう役を演じるときに持ち上げてくれると、自分も気持ちよく、そのまま芽亜里として(撮影に)入れる。お嬢様であり続けられるんです」と話す。

 「賭ケグルイ」はギャンブル中にキャラクターが独特の表情を見せる“顔芸”をはじめ、キャスト陣の振り切った演技も特徴の一つだ。森川さんはこうした全力で振り切った演技は「楽しい」といい、「みんな魅力的に映っているし、必死だし、でも楽しそうだし……というのが『賭ケグルイ』の魅力。全力で振り切るので大変だし、疲れますけど、そのぶんいい作品になっているので、やり切る意味はあると思っていつも振り切って演じています」と胸中を吐露。今作でも全力で振り切った演技を披露しており、「振り切りすぎて心配なところもありますけど、本気でやりきったので悔いはないです」とほほ笑む。

 芽亜里といえば、制服姿にツインテールという特徴的な容姿も印象的だ。森川さんは2年前の劇場版公開時のインタビューで「見た目的にもテンション的にも、どこまでやれるのかっていう役なので、戻ってくるならなるべく早く」と語っていたが、今作で改めて芽亜里に扮(ふん)し、どのような感想を抱いたのか。「『大丈夫か?』という気持ちはあったんですけど、できあがった作品を見たら、そんなものは感じないし、早乙女芽亜里というキャラクターになっていたので、年齢は全然関係ないな、作品としては全然いけるな、と。全然まだまだ大丈夫だなと思いました」と自信(?)をのぞかせた。

 ◇芽亜里は「すごく友達思い」 海外にもファン? 代表作の一つに…

 これまでテレビドラマ、劇場版で芽亜里を演じてきた森川さん。芽亜里といえば高飛車な性格で強烈なキャラクターだが、今回、再び芽亜里を演じ、「芽亜里はすごく友達思いな人。自分のことより人のことを考えていて、人に対して愛情のある人だと思いましたね」と改めて気づいた魅力もあったという。

 「この子を救ってあげよう、という気持ちでやっているわけではなく、自分が嫌だから、(家畜の)“ミケ”から抜け出させようと思っている。自分がこうしたいからこうする、というところに意志の強さを感じるし、カッコいい。自分の弱いところを見せたくなくて、いざというときに立ち向かっていくところが、カッコいいと思います」とキャラへの愛情を語る。

 そんな森川さんにとって、「賭ケグルイ」シリーズとはどのような存在なのか。森川さんは「私が出演してきた作品の中でも、絶対に私にとってすごく重要な作品」という。

 「芽亜里は、もともと愛されているとは聞いていたけれど、実際に演じて、映画にもなると、海外からも『アイラブ芽亜里』というコメントが来て……。自分にとって、すごく大事な、代表的な作品のひとつだと思っています」

 「賭ケグルイ」、そして芽亜里は、森川さんにとっても大きな存在となったようだ。芽亜里役を経て、これからますます活躍が期待される森川さんに最後にこれからの目標を聞いてみると、「もっと自分に自信と余裕をつけたいと思っています。ずっと、いっぱいいっぱいという感じだったので、ここからは自分にきちんと自信を持って、ちゃんと自分を大事にしつつ、本当に自分のやりたいことを大事にしていきたいと思います」と前を見据えていた。
 
 ドラマ「賭ケグルイ双」は全8話で、3月26日から毎週金曜日に2話ずつAmazon Prime Videoで独占配信される。

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