俳優の長谷川博己さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)の最終回(第44回)「本能寺の変」が2月7日に15分拡大版で放送される。副題の通り、同回で描かれるのは、“戦国時代最大の謎”とされる「本能寺の変」だ。天正10(1582年)6月2日未明、明智光秀に率いられた軍勢は本能寺を急襲。織田信長は天下統一を目前にして自刃する……。大河ドラマでは通算16度目となる「本能寺の変」。各ドラマに登場した“16人の光秀”をおさらいしたいと思う。
ウナギノボリ
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1963年に始まった大河ドラマで、「本能寺の変」が描かれたのは「麒麟がくる」を含めて16作。最初の「本能寺の変」は1965年の「太閤記」で、このときは佐藤慶さんが光秀を演じた。
次に「本能寺の変」が大河ドラマに登場したのは1973年の「国盗り物語」。同作で近藤正臣さんが光秀役を務めると、その後は1978年の「黄金の日日」で内藤武敏さん、1981年の「おんな太閤記」で石濱朗さん、1983年の「徳川家康」で寺田農さん、1989年の「春日局」で五木ひろしさんが、光秀として“謀反”を起こした。
平成以降、「本能寺の変」が直接的・間接的問わず描かれたのは9作。1992年の「信長 KING OF ZIPANGU」、1996年の「秀吉」、2002年の「利家とまつ」、2006年の「功名が辻」、2009年の「天地人」、2011年の「江~姫たちの戦国~」、2014年の「軍師官兵衛」、2016年の「真田丸」、2017年の「おんな城主 直虎」となっている。
それぞれ順にマイケル富岡さん、村上弘明さん、萩原健一さん、坂東三津五郎さん、鶴見辰吾さん、市村正親さん、春風亭小朝さん、岩下尚史さん、光石研さんが“光秀俳優”として大河ドラマの歴史に名を刻んだ。
そして「麒麟がくる」である。大河ドラマでは今回、初の主人公となった光秀。「本能寺の変」を起こすはっきりとした動機は、前週第43回までの放送では明確にされておらず、いまだ藪の中だが、役を演じる長谷川さんは「最終回では、皆さんが期待してくださっている『本能寺の変』が描かれます」と明かしている。
その上で、「この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが、『本能寺の変』に関してもこれまでにない新しいものになるのではないでしょうか。なぜ、光秀は『本能寺の変』に至ったのか。見てくださる皆様に、その心の機微を感じ取っていただけたらうれしいです」と語っていて、最終回は歴史好きにとっても見逃せない回になりそうだ。
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