上白石萌歌:木村拓哉に「カマキリを背中に付けられた」 “スターのオーラ”感じる 「教場II」続投

2021年1月に2夜連続で放送される「教場II」に出演する上白石萌歌さん (C)フジテレビ
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2021年1月に2夜連続で放送される「教場II」に出演する上白石萌歌さん (C)フジテレビ

 女優の上白石萌歌さんが、木村拓哉さん主演で2021年1月に2夜連続で放送されるフジテレビのスペシャルドラマ教場II」に出演することが11月20日、分かった。上白石さんは、今年1月に放送された前作「教場」のラストに、「199期生」の石上史穂役でサプライズ出演していた。続編の史穂は、休学し「200期」の生徒として復学するという役どころ。

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 上白石さんは、木村さんとの共演について「実はすごくチャーミングな方で、私がクランクインの日に、少し緊張していたら、無言で大きいカマキリを背中に付けられたんです(笑い)」と明かしながら、「撮影が進むにつれて気さくに話しかけてくださったり、緊張をほぐしていただいたりして、木村さんとしての一面が垣間見えるたびに魅力的な方だなと思います」とコメント。さらに「現場にいらっしゃるときに、どれだけ人がいても、木村さんの周りだけ光って見えるので、木村さんがどこにいるのかすぐに分かるんです。“スターのオーラってこういうことなんだ”と思いました」と語っている。

 「199期生」として登場した浦美慶介役の三浦貴大さん、佐久野みゆ役の佐久間由衣さん、小嘉竜一役の嘉島陸さん、さらに、警察学校の学校長・四方田秀雄(よもだ・ひでお)役の小日向文世さん、副教官・服部京子役の佐藤仁美さん、同じく副教官・須賀太一役の和田正人さん、同校事務員・小野春江役の高橋ひとみさんも続投する。

 ドラマは長岡弘樹さんのベストセラー小説(小学館)が原作で、警察官を目指す人たちが通う警察学校の教室“教場”を舞台に、木村さん演じる右目が義眼の冷徹無比な教官・風間公親(きみちか)と、生徒たちの姿を描く“警察ミステリー”。第2弾には「200期」の生徒役で、福原遥さん、矢本悠馬さん、杉野遥亮さん、眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)さん、岡崎紗絵さん、戸塚純貴さん、高月彩良さん、濱田岳さんらが出演する。

 「教場II」は2021年1月3、4日の2夜連続、共に午後9時から放送される。

 ◇上白石萌歌さんのコメント

 --「教場II」の出演が決まった時の思いをお聞かせください。

 前回の「教場」のラストのワンシーンに出演させていただいて、見られた方の中には「ん?」と疑問に思われた方もいると思います。でも、今回は私たちの199期ではなく、さらに先の200期の物語ということで、きっと今回私の出演が発表されて、さらに「どういうこと?」と思っている方が多いのではないでしょうか。前回一瞬でもこの作品に携われたことが、とてもうれしかったので、今回はたっぷり教場の現場を過ごせることがすごく楽しみです。

 --前回の「教場」第1弾への出演について

 すごく驚いたのは、あのワンシーンの一瞬のために、ものすごい時間をかけて撮影したことですね。1日で所作訓練も撮影も全てを詰め込んで撮影したのですが、それが凝縮されて、緊迫感のある、あのラストシーンが生まれたので、本当にうそがない作品だと思いました。

 --今回の「教場II」の台本を読んでの印象はいかがですか?

 警察学校って、なかなかイメージの付かない場所ですが、警察官の方は街を歩いていたらたくさんお見かけするので、ものすごく厳かで、完璧な人という印象を抱いていました。でもそういう方たちも、最初から完璧な人間ではなく、そこに至るまでに悩みや葛藤、屈折があったり、一人一人人間らしい部分がある。そういった人の心理や心の動きを細かい部分までくみ取っている作品だなと感じました。

 --撮影現場の雰囲気はいかがですか?

 「教場」の現場は、普通のドラマとは少し違っていて、撮影に入る2カ月前くらいから、訓練が始まるんです。ドラマの撮影というよりドキュメンタリーのような感じで。なので、厳しい訓練を通じて、自然と役への意識が生まれてきました。

 今では、警察官が体力的にも精神的にも大変なお仕事だと痛感しています。訓練の期間があったので、クランクインが全くクランクインという感じがしなくて、そこにはすでに仲間意識が生まれていて、休憩時間も時間さえあればみんなで自主的に練習したりするなど、意識の高い仲間と一緒に撮影できていることをすごくうれしく思います。「教場」の面白いところは、男性も女性もあまり区別が付かないところだなと。「女だから弱い」「男だから強い」とかそういうことではなく、同じ制服、同じ帽子をかぶって並んでいれば、みんな同じで、だからこそ団体としての意識も生まれていますね。

 --演じる石上史穂の印象は?

 私が演じる史穂は、とある理由で警察学校を休学し、でも強い気持ちがあってまた警察になるために奮闘する女の子です。多くを語らないキャラクターではあるので、たたずまいやまなざしでいろんなことを表現できるように意識しています。

 --木村拓哉さんとの共演はいかがですか?

 カメラが回っている間は、木村さんという要素は一つもなく、“風間教官”でしかないという印象です。「カメラが回っていないときも、常に風間教官なのかな?」と思っていたんですが、実はすごくチャーミングな方で、私がクランクインの日に、少し緊張していたら、無言で大きいカマキリを背中に付けられたんです(笑い)。まだその時は風間教官の印象が強かったので、すごくびっくりしたんですが、撮影が進むにつれて気さくに話しかけてくださったり、緊張をほぐしていただいたりして、木村さんとしての一面が垣間見えるたびに魅力的な方だなと思います。現場にいらっしゃるときに、どれだけ人がいても、木村さんの周りだけ光って見えるので、木村さんがどこにいるのかすぐに分かるんです。“スターのオーラってこういうことなんだ”と思いましたね。

 --視聴者に向けてメッセージをお願いします。

 私と同じように、テレビの前でかじりつくようにこの作品を見ていらっしゃった皆さんに、「教場II」も同じように愛していただけるように、全身全霊で頑張っていきたいと思います。テレビって日常の中の一つの娯楽で、特に今はSNSなど他にも生活の中でやることがたくさんある中で、テレビだけをずっと見ることってなかなか難しいと思うんです。でも、前回の「教場」は、全ての動きを止めて、ずっと見させてしまう力があったので、そんな作品をまたこのメンバーで作れたらと思っています!

 ◇渡辺恒也プロデューサーのコメント

 前作の放送直後から「ラストに登場した生徒たちはまた出るの?」という疑問を多くいただいていたのですが、彼らに再び「風間教場」に出席していただくことになるとは、その時は全く決まっておりませんでした。上白石萌歌さん演じる史穂は、199期の間で起きた“とある事件”がきっかけで、1年間の休学を経て200期に途中から入ってくることになるのですが、彼女が二つの教場を通して経験することが、今回の「教場II」においてとても重要な意味を持つことになります。すでに重要なシーンのいくつかは撮影を終えていますが、大きな葛藤を乗り越えた先にある、小さくても力強い心の炎が、上白石さんの熱演から伝わってきました。1年前の教場で一体何が起きたのか? 風間教官によって明らかにされるであろう事件の真相と、史穂に訪れる“ある決意”を、ぜひオンエアでお確かめください!

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