flumpool:原点というべき場所、大阪城ホールで復活の年末ライブ WOWOWで2月27日放送 

年末ライブ「『FOR ROOTS』~シロテン・フィールズ・ワンスモア~」で歌う「flumpool」のボーカル、山村隆太さん(撮影:渡邉 一生)
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年末ライブ「『FOR ROOTS』~シロテン・フィールズ・ワンスモア~」で歌う「flumpool」のボーカル、山村隆太さん(撮影:渡邉 一生)

 4人組ロックバンド「flumpool(フランプール)」が2019年12月30日に大阪城ホール(大阪市中央区)で開催した年末ライブ「『FOR ROOTS』~シロテン・フィールズ・ワンスモア~」の模様が、2月27日午後10時15分からWOWOWライブで放送される。

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 「flumpool」は、2008年に「花になれ」でデビュー。翌年には「NHK紅白歌合戦」へ出場するなどめざましい活躍を見せるも、ボーカルの山村隆太さんの機能性発声障害により2017年に活動休止を余儀なくされる。2019年1月に大阪・天王寺公園で行ったゲリラライブで活動再開を発表。2月からはファンクラブツアー、5月からは全国ホールツアーを行い、同年12月30日に「flumpool年末ライブ『FOR ROOTS』 ~シロテン・フィールズ・ワンスモア~」で見事復活を果たした。

 インディーズ時代に幾度となくシロテン(大阪城公園ストリートライブの呼称)でストリートライブを行ってきた、原点と言うべき場所での復活劇。ファンもそれを承知しているからこそ、この年末ライブは特別なものとなった。

 日本一長いという豪華なリムジンで会場に乗り付けた4人。一歩また一歩とステージへ近づき階段を駆け上がってステージに登場すると、観客からは割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。「行くぜ、大阪!」と山村さんが叫び、「ベガ~過去と未来の北極星」でライブの幕は切って落とされた。続けて「覚醒アイデンティティ」「labo」と、バンド初期の人気曲を立て続けに披露。

 最初のMCで山村さんは、「ただいま」「帰ってきたで。ありがとう、うれしい」と素直な気持ちを伝えた。アコースティックギターをかき鳴らし、「大切なものは君以外に見当たらなくて」を歌った。その後、ヒット曲「花になれ」、新曲「ネバーマインド」を演奏。「two of us」では、イントロを聴いただけで観客が喜びの声を上げた。

 メンバーそれぞれが「隠れた名曲」3曲を事前にリストアップし、誰の選曲が最も支持されるかファン投票で決める企画も展開。ライブ中盤に行われた結果発表では、阪井一生さん(ギター)がレコメンドした「Answer」「残像」「388859」が勝利。中でも「388859」はレア度が高く、ファン投票でもダントツだったという。

 ライブ後半は、ドラマ主題歌となった新曲「素晴らしき嘘」からスタート。歌う前に、「この楽曲は活動休止について書いた」と山村さんが楽曲に込めた思いを語った。「夜は眠れるかい?」からラストスパートへとなだれ込む。「ビリーバーズ・ハイ」。「イイじゃない?」では、山村さんを筆頭に観客もタオルを振り回した。

 本編ラストを前に、再び山村さんが「今年(2019年)は本当に大切な年でした」「(音楽を聴いてくれる)皆に本当に救われました。どうなるのか不安の中で、皆がいたからできた曲です」と思いを吐露。そして、復活して最初に発表した曲「HELP」を披露した。

 アンコールで4人はアリーナ後方から登場。観客との触れ合いを楽しみながら通路を歩き、360度見渡せる小さなサブステージに上がると、「とうとい」を歌った。

 その後、メインステージに戻ると、「春風」を披露した後、「泣いても笑っても、最後です! 行けますか」と観客に呼びかけ、オールラストの「君に届け」を披露。曲の序盤から大合唱となり、大団円を迎えた。ライブの序盤は何度も目を潤ませていた山村さんも、最後は笑顔の晴れやかな表情でステージを後にした。

 この春には4年ぶりの新アルバム「Real」をリリースする予定のflumpool。番組を記念して、メンバーの直筆サイン入りカレンダーを抽選で5人にプレゼント。詳細は番組サイトを参照のこと。

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