天気の子:インドで公開決定 デリーやムンバイなど20都市で 新海誠監督「約束を果たせた」

新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」のビジュアル (C)2019「天気の子」製作委員会
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新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」のビジュアル (C)2019「天気の子」製作委員会

 大ヒットした「君の名は。」などの新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」がインドで公開されることが8月10日、分かった。これまで、日本の作品がインドで公開されたのは、映画「万引き家族」と劇場版アニメ「ドラゴンボール超 ブロリー」の2作品のみ。インドでは、大人が劇場でアニメを見る文化がなく、オリジナル劇場版アニメが公開されるのは極めて異例だという。デリーやムンバイなどインド国内20都市で、今年10月11日から公開される。

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 同作は公開前から世界140の国と地域での配給が決まっていたほか、「第44回トロント国際映画祭」への出品が決定している。日本では、7月19日に全国359館448スクリーンで公開され、18日間で観客動員440万人、興行収入60億円を突破している。インドネシアは8月21日、オーストラリアは同22日、ベトナムは同30日、9月以降、シンガポール、台湾、韓国、ロシア、タイでの公開も控えている。

 インドでは「君の名は。」も人気があり、新海監督の熱心なファンも多いという。今年4月にインターネット上で「天気の子」のインド公開を求める署名活動が起こり、5万人を超える署名が集まった。その声が新海監督や東宝の海外配給担当者、現地配給会社買い付け担当者の耳に届き、署名活動に応える形で公開が決定したという。

 新海監督は「インドで『天気の子』の劇場公開を求める署名キャンペーンが始まって以来、僕の元にもインドのアニメファンから多くのメッセージが寄せられてきました。純粋さと熱量に圧倒され、『自分もインドでの上映を望んでいる、配給会社と話し合い進展があったら報告する』とファンの方々に伝えてきました。ですので、ようやく約束を果たせたような思いです。神話と映画の国インドで『天気の子』をどのように楽しんでいただけるのか、今からわくわくしています」とコメントを寄せている。

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