人気マンガ「シティーハンター」「キャッツ・アイ」などで知られるマンガ家の北条司さんが実写映画の総監督に初挑戦する映画「エンジェルサイン」の主演を女優の松下奈緒さん、俳優のディーン・フジオカさんが務めることが6月20日、分かった。全編を通してせりふを用いず、映像と音楽のみでストーリーが展開していく作品で、松下さんがチェリストのアイカ、フジオカさんはアイカの恋人でピアニストのタカヤを演じる。
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映画は、セリフを使わない短編「サイレントマンガ」を募集するマンガオーディション「サイレントマンガオーディション」のアジア・ヨーロッパの受賞作品を実写化。北条さんが描き下ろしたオリジナルの「プロローグ」と「エピローグ」を加えて構成された長編オムニバス作となる。
チェリストのアイカとピアニストのタカヤは、恋人同士で「いつか二人の音楽で、世界中の人々を感動させたい……」と、夢を追いかけていた。しかし、タカヤは「エンジェルサイン」というチェロとピアノの二重奏曲を作り上げた直後、帰らぬ人となってしまう……という展開。
松下さん、フジオカさんのコメントは以下の通り。
初めて台本をいただき、まず驚いたのはせりふが一言もなく、絵コンテだったことです。しかも、その絵コンテは北条先生が描き下ろされた絵コンテでしたのでとても感激しました。サイレントムービーもチェロ演奏も初めての経験でしたので、撮影はとても濃厚に感じました。せりふがないのでディーンさんとその場に合ったせりふでお芝居をしていたので、とても良い緊張感がありました。言葉や文化が違っていても、主人公と同じ気持ちになれる。そう改めて感じられた撮影現場でした。美しい音楽も合わせて楽しんでいただけたらうれしいです。
北条先生はサングラスがすごく似合うと思いました。あんなにディレクターズチェアに座って、サングラスが似合う監督はウォン・カーウァイか北条先生じゃないでしょうか(笑い)。そういうハードボイルドなビジュアルから想像できない柔らかさがあって、本当に現場は自由でした。僕の世代の男の子だったら、冴羽リョウみたいな男になりたいというボーイズドリームは、皆持っていたと思うので、北条先生の作品の一部に参加させていただけるとのことで、すごく光栄です。
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