この世界の片隅に:NHKで8月3日に地上波初放送 特番「#あちこちのすずさん」も

劇場版アニメ「この世界の片隅に」のビジュアル(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
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劇場版アニメ「この世界の片隅に」のビジュアル(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

 こうの史代さんのマンガが原作の劇場版アニメ「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が、NHK総合で8月3日午後9時から放送されることが6月19日、明らかになった。同作が地上波で放送されるのは初めて。

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 また、NHK総合で8月10日午後9時から特番「NHKスペシャル『#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん~戦争中の暮らしの記憶~(仮)』」も放送される。「#あちこちのすずさん」というキーワードは昨年8月、NHKの番組「クローズアップ現代+」で「この世界の片隅に」の主人公・すずのように、恋やオシャレ、食べ物といった日々の何気ない暮らしを工夫して紡ぎながら、戦時中を懸命に暮らしていた人たちのエピソードがSNSで全国から集ったことがきっかけで生まれた。

 NHKは「らじらー!」「あさイチ」「クローズアップ現代+」などの番組で特番の放送に向けて「#あちこちのすずさん」の投稿を呼びかける。特番には各番組の出演者が集い、集まったエピソードをアニメーション制作会社MAPPAがアニメ化する。スタジオゲストとして片渕監督、「Hey! Say! JUMP」の八乙女光さん、伊野尾慧さん、千原ジュニアさんが出演する。

 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したこうのさんのマンガが原作。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。

 劇場版アニメは2016年11月に公開され、いわゆる“単館系”の作品だったが、異例のヒットを記録。日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞に選ばれたほか、アヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門審査員賞を受賞し、海外でも高い評価を獲得している。日本国内では、DVDが発売されたり、配信された後も上映が続き、上映期間は900日以上となった。

 新規カットを加えた「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が12月20日に公開される。

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