俳優の鈴木亮平さん主演のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の最終回(第47回)「敬天愛人」が16日放送される(総合・午後8時ほか)。ドラマの初回から語りを担当し、明治編では西郷菊次郎役も務めた西田敏行さんがコメントを発表。「大河ドラマは長くずっと続いている番組ですので、作品ごとにさまざまな進化をしていきますが、『西郷どん』では、その進化が顕著に表れたのではないかと思います」と明かすと、「西郷隆盛や大久保利通はこれまで何度もドラマ化されている中、『西郷どん』は今の時代の解釈と思いで作られた、新しい視点の西郷さんと大久保さんだったと思います」と語った。
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1990年放送の大河ドラマ「翔ぶが如く」で、鈴木さんと同じく西郷隆盛役として、大河ドラマの主演を務めた西田さんは「僕の経験上、この達成感は他の現場では味わえない達成感です」と説明した上で、「(鈴木)亮平君はその達成感を胸に秘めながら、次のステップを踏むための準備をされていると思います。亮平君の持っている素晴らしいポテンシャルをどんどん発揮して、次なるステップ、また大きなステージを踏んでいただきたいと思います」と鈴木さんの今後に向けてエール。さらに「亮平君、私も役者仲間ですので、亮平君のそのときのお仕事に加えていただけるよう、役を一つくださいね(笑い)」とおねだりしてみせた。
さらに西田さんは「いよいよ最終回を迎えますが、この1年間、長きにわたって皆さんにずっとご覧いただいた西郷隆盛、大久保利通、そして糸さん、愛加那さん、皆さんとのお別れの時がやってきました。その思いをかみ締めながら、『西郷どん』最終回をご覧いただき、ゆっくりと楽しんでください。そして、別れを惜しんでください。ついでに語りの私にもちょっぴり『お疲れ様』みたいなことを言っていただけたらうれしいです」と視聴者に呼びかけていた。
第47回「敬天愛人」は、明治10(1877)年9月、西郷(鈴木さん)は残った兵士と共に包囲網を突破し、鹿児島の城山に到達する。大久保(瑛太さん)は内国勧業博覧会の準備にまい進していた。その頃、従道(錦戸亮さん)は、片足を失い政府軍に投降した菊次郎(今井悠貴さん)を西郷家に連れて帰る。政府軍総攻撃の前日、大久保は降伏すれば西郷の命を助けると指令を出すが、西郷は拒否。城山から最終決戦へと向う。刻一刻と迫る最期の時。そして、糸(黒木華さん)は夫・西郷の真意を息子たちに語り始める……。
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