人気SFマンガ「銀河鉄道999」などで知られるマンガ家の松本零士さんが11月30日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中のアメコミやハリウッド映画などポップカルチャーの祭典「東京コミコン2018」に特別ゲストとして登場した。松本さんは、自身が5歳の時に兵庫・明石の映画館で白黒アニメーション映画「くもとちゅうりっぷ」を見たことを振り返り、「当時15歳の手塚治虫少年が宝塚から来て、同じ日、同じ時間に一緒にその映画を見ていた。その後、両方がアニメマニアになった」とエピソードを語った。
ウナギノボリ
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さらに、同じ生年月日(1938年1月25日生まれ)の故・石ノ森章太郎さんの名前を挙げて「(手塚さん、石ノ森さんと)3人で『日本3大アニメマニア』と称してアニメの研究をやっていたんです。それで、3人とも(後にマンガ家として)なんとかなったわけです」と思いをはせた。また、アニメ界、マンガ界について「今、マンガ、アニメーションの時代は国境が無くなってしまった。やはり描く時にせりふの一言、一言に思想、宗教、心情、民族間に十分注意して、歴史をうんと学んで描かないと誰かを傷つけることになる」と語った。
「コミコン」は、米サンディエゴで毎年7月上旬に開催されているアメコミやゲーム、ハリウッド映画などポップカルチャーの祭典で、現在ではフランス、イギリス、台湾など世界各地でも開催されている。「東京コミコン」は、アメコミ界の巨匠の故・スタン・リーさんやアップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアックさんのプロデュースの「シリコンバレーコミコン」と提携して、2016年に初めて開催され、今回は3回目。2日までで、3日間で約5万人が来場予定。
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