ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は18日午後11時45分から放送される窪田正孝さん主演の連続ドラマ「ヒモメン」(テレビ朝日系)の第4話だ。
ウナギノボリ
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「ヒモメン」は、鴻池剛さんのマンガ「ヒモメン~ヒモ更生プログラム~」(KADOKAWA)が原作。定職に就かず、看護師で彼女の春日ゆり子(川口春奈さん)のお金だけで生きていく道を選んだヒモ男の碑文谷(ひもんや)翔(窪田さん)が、自身のヒモ生活を守るため、ゆり子の危機に徹底的に立ち向かっていく社会派コメディー。
第4話では、勝地涼さん演じる、ゆり子に思いを寄せる医師・池目(いけめ)亮介が、翔を陥れるべく暗躍する。第3話ラストでゆり子に「ちゃんと就職しなければ付き合えない」と家を追い出された翔は池目の家に転がり込む。池目は翔を助けるふりをして、受かるはずもない大手電機メーカーの人事担当者との面接をセッティング。面接に向かった翔は、AIロボット開発のために招かれた中国・上海のエリート技術者リン・シャオチャンと間違われ、そのままプロジェクトの命運を託されてしまう……。
これまでも池目には、爽やかスマイルと甘いボイスを併せ持つエリート医師という顔の裏に、ゆり子を奪い取ろうとするダークな一面が見え隠れしていたが、今回は“ブラック池目先生”が前面に押し出される。池目は悪だくみをする時には“顔芸”ともいえる表情を見せ、翔をけなしまくる毒たっぷりの心の声には気持ちよさすら覚えるほどだ。
翔と池目の男同士の“プチ同棲(どうせい)”を描くシーンも見逃せない。策略のために池目はかいがいしく翔の世話を焼くのだが、相変わらずだらしない翔と池目のやりとりがなんとも可愛らしい。
池目の策略、ヒモ男・翔の就活、大手電機メーカーの命運……。第4話も盛りだくさんの内容だが、これらがラストに向けて見事につながっていく。最終的に翔が見いだす“仕事論”にも注目だ。
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