女優の有村架純さんが18日、東京都内で行われた「第26回橋田賞」の授賞式に出席した。有村さんは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の演技で同賞の新人賞を受賞した。授賞式には、同作の脚本を担当した岡田惠和さん、共演の竹内涼真さんも受賞者として出席しており、有村さんは「すてきな再会ができたことをうれしく思っております」と喜びを語った。
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有村さんは、「ひよっこ」の演技を「毎日を懸命に生きる普通の少女という役柄と真摯(しんし)に向き合い、ひとつひとつのセリフを大切にする迫真の演技で、役に輝きと生命感を与え、多くの視聴者を魅了した」と評価された。
壇上で有村さんは「ひよっこ」について、「役者人生といってもまだまだですが、その中で財産となる作品ですし、これからもずっと忘れることはないと思います。1年間という長い作品でしたが、演じる毎日がすごく楽しくて、その楽しいという感覚は私だけの感覚ではなくて、スタッフさんや他のキャストの皆さんも楽しんで、すてきな愛情を受けたからこそ、(ヒロインの)みね子という役を演じきることができたと思っております。皆さんと出会えたことが本当にかけがえのない宝物になりました」と思いを語った。
橋田賞は、放送文化に大きく貢献した番組や人物に贈られる1993年に創設された賞。今回は、作品では「NHKスペシャル『戦慄の記憶 インパール』」(NHK)、綾野剛さん主演の連続ドラマ「コウノドリ」(TBS系)が受賞。ほかに、連続ドラマ「カルテット」(TBS系)の主演を務めた松たか子さん、「陸王」(TBS系)に出演した阿川佐和子さん、「居酒屋もへじ」シリーズ(TBS系)に出演した桂文珍さんが受賞し、岡田さんは「ひよっこ」などの脚本で受賞した。新人賞には、有村さん、竹内さんが選ばれ、特別賞には石坂浩二さん、今年2月に急逝した大杉漣さんが選ばれた。大賞は該当なし。
この日の授賞式には、理事を務める脚本家の橋田壽賀子さん、松さん、石坂さんらも出席した。
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