永野芽郁さん主演のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」は4日、第81回が放送され、自分の限界を悟ったヒロインの鈴愛(永野さん)がマンガ家をやめて、秋風ハウスを去っていく姿が描かれた。弟子たちを前にし、これまで何度も熱い「創作論」や「人生訓」を繰り広げ、時に父性さえも見せてきた秋風(豊川悦司さん)による「最後の秋風塾」も繰り広げられ、視聴者の涙を誘った。
ウナギノボリ
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秋風は、「私は飛べない鳥です。これ以上、先生を邪魔する気はない」と目に涙を浮かべながら告げる鈴愛に「邪魔された覚えはないぞ。お前は、お前たちは、ボクテや楡野や小宮は、私の人生を豊かにした……」「人間嫌いの私が、何とか、何とかお前を、何とかしたいと……」「そんなふうに、自分を見捨てないでくれないか。お前は、俺の弟子だ」と思わず本音を吐露。それでも鈴愛の意志が固いことが分かると、秋風は「マンガ家を、やめたらいいと……思います」と目を伏せたまま伝える……という展開だった。
さらに秋風は菱本(井川遥さん)を介して、自身のマンガ(実際はくらもちふさこさんの作品)「いつもポケットにショパン」「A-Girl」「海の天辺」の生原稿を鈴愛ら3人の弟子に送ると、オフィス・ティンカーベルを象徴する壁のイラストに三羽の鳥が羽ばたく絵と女性の左目に“涙”を描き、自分の気持ちを表現。この秋風の行動は、もともとは台本になかったシーンといい、役を演じた豊川さん本人の提案により実現した。秋風が“サングラスを外した姿”も披露された。
放送後から「朝からうるっ」「朝からめっちゃ泣いた」「号泣」「今日こそ神回」のほか「秋風せんせい~(泣)」「秋風先生、最後なの?」「秋風先生もう出ないの?」「寂しい……」などと言った声が上がり、早くも秋風ロスが広がっている。
「半分、青い。」は、大ヒットドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系、1996年)などで知られ、“恋愛ドラマの神様”の異名も持つ北川悦吏子さんのオリジナル作品。1971年に岐阜県で生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛(すずめ、永野さん)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、一大発明を成し遂げるまでの物語。
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