井上芳雄:トニー賞授賞式WOWOWスタジオ・ナビゲーター 生田絵梨花と「協力し合って楽しみたい」 

「生中継!第72回トニー賞授賞式」で「WOWOWスタジオ・ナビゲーター」を務める井上芳雄さん
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「生中継!第72回トニー賞授賞式」で「WOWOWスタジオ・ナビゲーター」を務める井上芳雄さん

 ミュージカルを中心に活躍する俳優の井上芳雄さんが、6月11日にWOWOWが生中継する米演劇界の祭典「第72回トニー賞授賞式」の「WOWOWスタジオ・ナビゲーター」に就任し、このほど、東京都内で取材に応じた。同局で生中継された「第68回トニー賞授賞式」から4年連続でスペシャルサポーターとして同賞の魅力を伝え、今回からナビゲーター役を務める井上さんに、意気込みや見どころ、注目作などについて聞いた。

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 トニー賞は1947年に創設され、米ニューヨークのブロードウェーの劇場で公演された作品が対象。演劇部門とミュージカル部門でそれぞれ作品賞、リバイバル(再演)作品賞、主演男優、主演女優賞などが授与される。今回は、シンガー・ソングライターで、ミュージカル「ウェイトレス」の楽曲・主演を務めたサラ・バレリスさん、歌手のジョシュ・グローバンさんが授賞式の司会を務める。

 日本のスタジオでナビゲーターを務める井上さんは「今までより資料を読み込む気合が違います!」と意気込む。「生中継なので、30秒余っちゃったとかあったらどうしようっていう不安もあります」と話しながらも、「未熟ではありますが、ミュージカルとか演劇に愛を持っていますし、間をつなぐために(事前に)ニューヨークに行って、調べていろいろなエピソードを披露したいと思います」と目を輝かせる。

 「WOWOWスタジオ・ナビゲーター」は、井上さんとアイドルグループ「乃木坂46」の生田絵梨花さんが務める。生田さんについて「今をときめくアイドルなのに、たくさんミュージカルに出られていて。(アイドルの活動と)どちらもエネルギッシュにやられている。お芝居の基礎もあり多才で頭の良い方」と印象を語り「コンビネーションは、やりながらになりますが、協力し合って楽しみたいと思います」と声をはずませる。

 また、演出家の宮本亜門さんが「WOWOWトニー賞・アンバサダー」として、ニューヨークから現地の様子をリポートする。宮本さんについては「全幅の信頼を寄せています。何かあったら(スタジオから)宮本さんを呼ぼうと思います(笑い)」とおどけながら、「亜門さんは演出家なので、演出家から見た作品の見方は(俳優として)なるほどって思わせてもらったりします。自分たちとは違う見方をされている。(ニューヨークの)熱気を正直に伝えてほしいです」と期待を寄せる。

 番組のオープニングでは、井上さんと生田さん、スペシャル・ゲストの坂本昌行さんの3人が、ミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」の楽曲「ザ・グレイテスト・ショー」「ディス・イズ・ミー」をメドレーで披露する。「(番組は)オープニングの華やかさが重要になってくるんですよ。ただ、『ザ・グレイテスト・ショー』が難しい。自分が大丈夫かなって(笑い)。新しい試みなので、楽しみにしています」と語った。

 今回は、「スポンジ・ボブ」と「ミーン・ガールズ」がミュージカル部門作品賞など最多12部門にノミネート。同部門の作品賞には「アナと雪の女王」もノミネートされ、人気作をミュージカル化した作品が名を連ねている。

 井上さんは今年の注目作に「迷子の警察音楽隊」(原題「The Band’s Visit」)を挙げる。2007年公開のイスラエル映画が原作の「迷子の警察音楽隊」は同部門作品賞など11部門にノミネートされていて、「エジプトの音楽警察隊がイスラエルに行く物語なのですが、グローバル感、宗教観、(こういった題材を)アメリカでやるごちゃごちゃ感。賞ってそういうのが評価されやすい傾向にあると思います」と分析し、「トニー賞は、賞レースなので(何が受賞するか)予想できないところにドラマ性があると思います」と見どころを語った。

 「生中継!第72回トニー賞授賞式」は、WOWOWプライムで6月11日午前8時に同時通訳で放送。字幕版は同16日午後7時からWOWOWライブで放送。特別番組「トニー賞直前SP in NY」が10日午後3時半からWOWOWプライムで放送される。

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